女のことなんだとおもってる?
「心の中に○○を飼っている」って表現、よくあると思う(代表例:ギャル)が、私の場合、
心の中に女を飼っている。
このご時世、「男」と「女」を区別して話をすることに対して、世の中がかなり繊細になっていると思うのであまり下手なことは書けないが、ちょっと正直すぎるぐらいに綴ることにする。
23年間生きてきて長いこと付き合ってきた違和感がある。
ぶっちゃけ、核心に迫るのがむちゃくちゃ怖くて、その違和感が湧き出ては蓋をしての繰り返しだったのだけれども、いよいよ何のためにこんな事をしているのか分からなくなってきたので少しずつ向き合うことにした。
私は、女になりたかった。
強烈な憧れである。これを言葉にしても多分無理だと思う。絶対に誰にも伝わらないような感覚を持っているのは分かるんだけど、端的に言うと女になりたかったとしか表しようがない。
でもまあ私は男として生まれ男として生きてきた。男の私としての矜恃もある。女になることをもちろん諦めている。その一方で、女になりたかったなあ…思うことはなかなかやめられずにいるのだ。
ごくごく小さな抵抗として、髪を伸ばしてみた。今は後ろで結べるぐらいの長さ。しかし、横はガッツリ刈り上げている。それでも、長い髪を手に入れたということを心の中の「わたし」がとても喜んでいる気がする。
女のことなんだと思ってる?と言われそうだが、私はほんとに繊細でメンヘラで人に見えるところは几帳面だけどそうでないところはガサツで人の声とか言葉遣いとかその人にしかない温もりとか手の差しのべ方とかが好きで花が可愛く見えて自分を褒めて欲しくてとにかく人の目を気にしてひとりだと寂しくて、
確実に他の男よりも幾分女々しい。男と比べたらダントツ女っぽいけど、女と比べたらかなり男っぽい位置にいるような性格とでも言おうか。
逆に私の男らしい部分ってなんだろう?
言葉遣いが汚いとか、毎日ラーメン食べてるとか、サッカーが好きとか、服にこだわりがないとか、甘いもの食べないとか、当日のノリでしか友達と合わないとか、そんな感じ?
心の中に女を飼っているというか、男の体を持った状態で心にいるのは半分男で半分女みたいなところなのかな。
なんか、やっぱり女性をなめてる男ってマジで信じられないぐらいいる。男として生きているから、男しかない場で話に出てくる女性の話とかもちろんたくさん聞いていきてきたわけだけど、ほんっとうに下品だったりする。最悪なんだよ、あれ。
その場に女性がいないからセクハラにならない、みたいな。無法地帯だからって言って本当に女性のことをバカにしている男が多い。普段は紳士的な振る舞いをしている男も、その振る舞いの動機は女から女を搾取するためだったりする。結局は体がよくて、うるさくねー女がいいらしい。
そういうのを聞いていると、素直に自分の立場に置き換えてしまう私は、わりと一瞬で気分を悪くする。そしてその人と関わるのを辞める。
よって、私の友人は圧倒的に女性が多い。男とは関わることが出来なくなってしまうケースが多いから。むしろ、今も私の友人でいてくれている男性は誰も女性をバカにしたりしない。
でも、男のおれがこんなに小さくなっていいのだろうか。もっと大胆に生きるべきなんじゃなかろうか。
なんかもうまとまりがつかないからこの辺にしておくけど、
こうやって男にイライラしながら生きるのは、男として少したのしいかもしれない。
みんな、おれのことどうおもう?わたしのことどうおもう?