英語のココに文句を言いたい
わたしは、アメリカ人と結婚してアメリカに住んでいます。
毎日、英語にどっぷりと浸かって生活しています。家の中では、子どもたちに対しては日本語で話しますが、夫とはほとんど英語ですし、一歩外に出れば、完全に英語の世界です。電話もメールもテレビも、英語。
そんな日々を繰り返していますが、8年たっても外国人の枠を抜けられません。外国語を習得することは、なんとも骨の折れる、息の長いプロセスです。
英語学習者であり、実際に英語を使って生活しているわたしが、英語について不便に感じていることを正直に書いてみます。
接頭語がややこしい
形容詞の冒頭に in-あるいは un-の接頭語がつくと、否定の意味になります。
ほかにも、im- il-, non-とかいろいろありますが、ここでは in- と un-に絞ります。
これ、どちらかに統一してほしいんですよねえ。よく使う単語ならいいんですが、たまにしか出てこない単語だと全然頭に定着しなくて。まあ、notを使って否定すればいいって話ではありますが。
調べてみると、in- はラテン語から、un- は古英語(Old English)からきていて、言葉の由来が違うらしい。
さらに困るのは、両方いけるけど意味が異なるパターンです。
先日、飼っているウサギの話をしていて、「だだっぴろいところに放たれて隠れるところがないと不安に感じる」ということが言いたくて"unsecure"を使ったら、こういうときは"insecure"を使うんだと夫に訂正されました。
ややこしい。
数えられる・数えられない問題
可算名詞と不可算名詞の線引きがナゾです。
例えば、キツネ(fox)、リス(squaroll)、クマ(bear)、ウシ(cow)が可算名詞なのに、シカ(deer)が不可算名詞なのはなんで?余裕で数えられるけど?
貝(shell)、エビ(shrimp)、サメ(shark)が可算名詞なのに、魚(fish)が不可算名詞なのはなんで?ほかの海洋生物と数え方になにか違いがあるっけ?
ちゃんと調べたら理由があるのかもしれません。(調べて…)
微妙すぎる発音の違いが、もはや罠
RとLの発音はいつも日本人を悩ませます。でも、これらは慣れてくると大丈夫です。
もっと曲者がいます。わたしにとっていまも難しいと感じるのは、【ɑ】【ʌ】【ǝ】あたりの発音の区別です。
先日、6歳の娘が、mommy(ママ)とmummy(ミイラ)を掛けたジョークをわたしに教えてくれました。
言っている内容は、小学校の低学年レベルなんですが、英語の聞き取りとしては結構ムズイ。
一つずつ並べて発音してくれたら違いはわかります。自分で違いを再現することもできます。でも文中にいきなり出てくると、文脈と合わせて判断しないと自信がない。
違いが微妙すぎて、もはや罠です。
イエスかノーかどっち?
否定疑問文の答えの "Yes" が、日本語にとっての「はい」なのか「いいえ」なのか迷ってしまう。
これは、日本人が英語を学ぶときのあるあるじゃないでしょうか。
イエスとノーが、日本語と英語で逆転します。これ、筆記テストならちゃんと答えられる自信がありますが、実際の会話に出てくると、慣れるまでは混乱します。これまで、何度間違えたことか。
我が家の子どもたちは、日本語と英語を両方理解しているので、英語で ”Yes” と言ったときに、英語の ”Yes” のつもりのときと、日本語の「はい」のつもりのときが混ざるんです。どっち?と聞き返してしまいます。
肯定疑問文だったら問題ないんですけどね。疑問否定文は、日本人にはちょっとした罠です。
みなさんもお気をつけて。
読んでくださってありがとうございます。
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