アメリカの子育て世代が、この時期こぞって買うもの
わたしには、小1と小2の子どもがいる。
アメリカで子育てしていると、2月に入ったこの時期、決まって「あること」が頭をかすめる。
そろそろアレを準備しなきゃ...…。
同年代の子どもを育てているアメリカの保護者たちも、きっと一度は同じことを考えている。
なんの話かというと、バレンタインデーのことだ。
アメリカの小学校では、バレンタインデーにクラスメイトとカードなどを交換する。
これは、毎年恒例のイベントで、すべての学年・クラスで行われる。何週間か前にお知らせの紙が配られて、2月14日にバレンタインデーの交換をするので、参加したい人は準備してくださいね、とリマインドされる。
交換するものを何にするかは、各家庭の判断に委ねられている。といっても、なんとなくの相場観が存在する。
それは、カードとそれに付随するなにか、である。チョコレートやキャンディ、小さなおもちゃ、キーチェーン、ペンなんかをよく見かける。子どもたちにとってはカードなんて実はどっちでもよくて、付随するものの方に全興味が向いている。
もちろん、この交換イベントは強制ではないので、やりたくなければなにも準備する必要はない。ただし、参加するなら、クラス全員に同じものを配ることが条件になっている。つまり、特定の子だけに配るということはできない。
一クラスはだいたい25人程度。なので、息子のクラスと娘のクラスの分をあわせて、50人分のカード+ちょっとしたなにかを準備しなければならない。
子どもたちのお楽しみイベントなのに、なんで親が買いに走らないといけないんだ。手作りカードとか、ちょっとした手作りプレゼントとか、子どもだけで完結できるような中身にすればいいのに。
...…と思わないでもないが、確かに25人分を用意するのは、子どもにとっては大仕事である。それをサポートする親もかなり時間を取られそうだ。
なので、親がお金で解決するいまのパターンにも、それなりの合理性があるのかもしれない。
しかも、需要あるところに供給あり。この時期、アマゾンには、バレンタイン用の交換グッズが山のように出品されている。一クラスに相当する数でセット販売されているので、そこから選んでぽちれば、準備はほぼ完了するのだ。
Easy peasy!(めっちゃ簡単)
いま、アメリカでは、こうしたバレンタインの交換用グッズが飛ぶように売れているはずである。わたしもその消費者のひとりだ。
今年は、息子のたっての要望により、見えないインクのペンにした。特殊光を当てると文字が浮かび上がって見えるというもの。子どもってこういうの好きだよね。
と思いながら、今年もポチる。
(おわり)
読んでくださってありがとうございます。
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