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アメリカの学校にモノ申したいこと

子どもたちの通うアメリカの公立小学校は、国の定める祝日以外にも、ちょくちょく休みがあります。

11月だけで、お休みが7日も。

月末にサンクス・ギビングの連休があります。国の定める祝日で、多くのアメリカ人が家族で過ごすファミリーデーです。

ほかには、多様な文化の祝日も休みになります。例えば、今月の1日は、ヒンズー教の祝日「ディワリ」でお休みでした。

カバーする文化が多様すぎて、それぞれの祝日がどういう日なのか、いまいちよく理解しないまま現在に至っています。ちなみに、わたしたちの住んでいる地域の学校では、日本の祝日は一つも含まれていません。

国の定める祝日と、多様な文化の祝日。これらが休みになるのはわかります。

わからないのは、それ以外です。例えば、今週も休みが2日間あったのですが、その名目が、「先生が仕事をするための日」と「生徒たちのお休み」です。一体どういうこと?

聞いてみると、「先生が仕事をするための日」は、生徒の評価をつけたり、現時点の進捗を踏まえて、指導計画を立てたり見直したりといった目的のようです。

アメリカの公立学校の先生は、基本的に残業をしません。子どもたちを帰したら、先生たちも家に帰ります。成績をつける作業などは、子どもたちがいる間はできませんから、学校を休みにして、その時間を捻出するわけです。サービス残業?そんな概念は、ここでは皆無です。

なるほど。それなら理解しました。

問題はもう一つ、「生徒たちのお休み」。これは、誰に聞いてもその目的が不明です。こんなのなくても、生徒たちはもう十分あれやこれやで休んでいます。これ、いる?(いらないよね?)というのがわたしの意見です。

まだあります。お休みにまではならないけれど、通常より2時間とか3時間早く家に帰る日というのが、定期的に設けられています。これも、先生が普段できない仕事をする時間を捻出するための対策です。

うちのように、夫婦のどちらかが時間に融通がきけば、学校が休みになっても、子どもたちが早く帰ってきても、対応できます。

でも、夫婦ともにガシガシ働いている家庭では、当然困ります。家でリモートワークをしている場合も多いですが、それにしても、子どもが家にいると、通常どおり仕事をするのは難しいでしょう。

そういうときは、子どもをどこかに預けます。困りごとがあるところに、ビジネスあり。公立学校が休みになる日には、いろんな施設がデイ・キャンプを実施します。ジム、スポーツ教室、音楽教室、アート教室など。そこに、単発で申し込んで、いつもと違う学校に行かせるわけです。

おじいちゃん・おばあちゃんが近くに住んでいる場合は、こういうときに子どもの面倒をみるのを手伝ってもらうパターンもよく聞きます。

あとは、ベビーシッターを雇う。忙しめの共働き家庭だと、いずれにしても、どこかのタイミングでベビーシッターにお願いしないと、生活が回らないのが現実です。普通に学校がある日でも、子どもたちは4時過ぎには帰ってきますから。

実はいま、子どもたちは5連休の真っ最中なんです。

子どもたちは楽しそうです。ハロウィンが終わった翌日から、お祭り気分のまま数日過ごしています。子どもたちがハッピーなら、わたしもハッピーです。

でも、5日は長い。

わたしがいま声を大きくして言いたいのは、「生徒たちのお休み」はゼッタイいらない、ということです。子どもたちの前では言えませんけどね……。


読んでくださってありがとうございます。

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