見出し画像

英語ワールドに出たら、意外なところで躓いている

アメリカに来て7年経ち、英語もまあまあ上達したように思うが、いまだ馴染めないことがある。

それは、相槌のタイミングである。

アメリカ人である夫との会話は、ほぼ英語。夫には、私が正しくない英語を使っているときは、その都度指摘してほしいとお願いしている。子どもが変な英語を覚えてしまわないようにという思いもあるが、私自身も正しい英語を身につけたい。

なので、発音やら文法やらを訂正されることがあるわけだけど、それらよりも頻繁に指摘されるのは、相槌のタイミングがおかしいこと

日本語と英語では、相槌のタイミングが違うということを、ご存じだろうか。私は、アメリカに来るまで知らなかった。というか、夫に指摘されるまで気付かなかった。今まで習った英語の授業で、そんな解説をする先生は一人もいなかったし、日本にいた頃に英語で話をしたネイティブスピーカーの中で、この点を指摘してくれる人は一人もいなかった(相当親しくならないと、そんな指摘は普通しないものだ)。

相槌なんて、物心ついたときから体に染みついている習慣である。ある日、そのタイミングは変ですよ、と言われたからといって、すぐに直せるものではない。

日本語と英語で、相槌のタイミングはどう違うか。

日本語では、相手が話している途中に、文中の区切りに沿って相槌を入れても違和感はないと思う。

「この前さー、」
「うん。」
「仕事の帰りにコンビニに寄ったら、」
「うん。」
「新作のアイスが出てたからさ、」
「うん。」
「速攻買ったんだよ。」
「へえ、そうなんだ。」

(例文がしょぼい笑)

話を聞いていますよ、話についていっていますよ、というサインでもあるように思う。だが、英語で話すときに、同じ調子で頻繁に相槌を入れると、話している相手に違和感を与える。どんな違和感かというと、

・その先を早く話すように急かされているように感じる。
・話を途中で遮られているように感じる。

違和感というより、不快感に近い。これを初めて夫に教えてもらったときには、ぎょっとした。夫以外のネイティブスピーカーと話しているとき、私はいつも相手に不快感を与えていたのではないか。

あと、英語の相槌には、同意や理解を意味する度合いが日本語より強く、文中で相槌を連発すると、「まだ言い終わっていないけど?」という反応をされたりする。例えば、

「明日の約束の時間なんだけど、」
「うん、わかった。」

みたいな会話になってしまうのだ。

なので、私は、ちゃんと意識して相槌しているときは、文中は無言で頷く、相手が一旦止まったり、文が切れたタイミングで相槌を打つようにしている。気を抜くと、日本語の調子で、うんうん(実際はアハンとかだけど)と言いたくなるのを、ぐっと堪えながら聞いている。

ちなみに、こんなところで躓いているのは私だけなんだろうか、それとも英語ワールドに飛び込んだ日本人はみな同じ問題に直面しているのだろうか。そう思ってググってみたら、出る出る、同じようなエピソードが。

仲間がたくさんいるようで安心した。

いいなと思ったら応援しよう!