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本場アメリカのハロウィンナイト

アメリカのハロウィンは、子どものためのイベントです。

みんなその時点でお気に入りのキャラクターに身を扮し、コスチュームを着て、近所の家々を回ります。”Trick or treat! ” を合言葉にキャンディをもらいます。

コスチュームと、キャンディと、日が暮れてから外を出歩く特別感。この3つの掛け合わせで、ハロウィンは、子どもたちにとって、クリスマスやサンクス・ギビング(11月の感謝祭)に匹敵する、お楽しみデーです。

ちなみに、コスチュームは毎年変えるのが普通です。この時期、アメリカではコスチュームが飛ぶように売れます。うちの今年のコスチュームは、息子が忍者で、娘がチアリーダーでした。

我が家のあるストリートでは、小さな子どもがいる家がまばらで、毎年ハロウィンの夜は、閑散としています。いつもは、地域で開催されるハロウィン・イベントに参加していたのですが、今年は近所を回ってみようという話になりました。

でも、こんな閑散としてるしな…。ほかの子どもたちはどこでtrick or treatをしているのだろうと思って、同世代のご近所さんに聞いてみると、少し先にあるRストリートが盛り上がってて楽しいよ、と教えてくれました。この辺の子どもたちは、みんなそこへ行くんだとか。

それなら一度行ってみよう、いうことで、Rストリートに繰り出しました。

夕方6時、陽が落ちてあたりが暗くなり始めたころ。すでに、人がわらわらと集まり始めていました。みんな続々と車で乗りけつてやってきます。

普段は閑静な住宅街なのに、今宵はパーティナイトって感じです。コスチュームに身を包んだ人たちが、浮き立つようなテンションで街をうろうろ歩いています。

ハロウィンにTrick or treatするならRストリートへ。近所の人がそう口をそろえるだけあります。なにがすごいって家々のデコレーションが凝っている。

玄関のドアをモンスターの口に見立てて、上からも下からも鋭い牙が出ていたり、庭に墓石をたくさん置いて、おばけが飛んでいるような飾りをしたり。等身大のおばけが両手を広げて待ち構えているものや、3メートルくらいありそうなエイリアンが近づくと話し始めたり(怖そうな声で”We came here to take your candies.” と言っていた)。

住人たちが集まって、みんなで気合い入れて飾りつけをしてRストリートをブランド化しようぜ、とでも申し合わせたのでしょうか。

素人の飾りつけの域を超えています。一大アトラクションです。今夜限りで、「Rストリートへの入場料は10ドルです」と言われたら、払ってもいいくらいです。

Rストリートを端から端まで全部回るのは、結構距離があって大変なので、ほどほどにして引き返しました。それでも、子どもたちのバッグには、もうずっしりとキャンデイが詰まっています。

家に戻って、テーブルに広げた戦利品がこちら。

いくらハロウィンだからって、こんな量のキャンディを子どもたちにすべて自由に食べさせることは、どうしても避けたい。歯にも体にも悪すぎる。

毎年、ここからキャンディを取りあげるのに苦労します。わたしたち夫婦が考え出した対処法はこうです。

もらったキャンディをすべてテーブルに出す。
家族4人で、一人ずつ順番にキャンディを取っていく。

つまり、子どもたち2人がもらってきたキャンディを4等分するのです。これで、子ども1人分のキャンディを、半分に減らすことができます。穏便に。

夫とわたしは、ハーシーズやキットカットなど、自分が食べたいものをまず優先的に選びます。でも、それ以降は、子どもに特に食べさせたくないものを取りあげることに注力します。ぺろぺろキャンディとか、キャラメルとか。

今のところ、子どもたちは、このシステムになんら疑問を抱いていないようです。あと数年のうちに、文句を言いだすかもしれませんが。

みなさんも、ハロウィンを楽しみましたか。
Happy Halloween!!


読んでくださってありがとうございました。

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