白川静著 字統
図書館で白川先生の字書三部作の一つ字統を拝見してきた
立命館大学で研究されておられて、今、亡くなりつつある第一次ベビーブーム世代の学生運動華やかなりし頃、確かこの大学も大変だつたと聞いた
民生形だったか知らないけれど、この白川先生に対しては敬意を払ったとの事だ、その事は、高橋和巳の小説にも書かれているはずだけれど、遠い記憶の彼方だ
高専で教えることとなった時、真っ先に買ったのは、白川先生の字通だ、平たく言えば、漢和辞典なのだけれど、まず手元に欲しかった
かつて、字を知っていることは、尊敬の対象であった、いや、知らない事が恥とされていた
それが習うべき第一歩だった、そう読み書きそろばんなのだ
初めて学生に教える側に立つことになって、字を知らない、書けないことが恥ずかしい事だと思い至り、買ったのだ、1万円
注文した時にびっくりした、なんて安いのか、そして普及版を出していただいた白川先生と平凡社に感謝の念が起きた、ありがたい、ありがとうございます
何かあるとこの字書にたずねることにしている
学問というもののありがたさを感じる