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あの色の空は綺麗だった【3】


まぁいいや。適当にごまかしておけば。
「外で遊んでいたら思ったより暗くなった!お日様が早めに休んだのが悪い」

と言っておいた。

夜ご飯を食べてささっと寝た。
夢の中で大きな雲のなかを移動する夢を見た。

よく分からないけど、静かな恐怖を感じた。
声を叫んでも誰もいない感じがした。

次の日の朝を起きると汗でびっしょりだった。
おねしょじゃなくて良かったよ。


思ったよりも曇り空だ。
学校に行く前に、朝から母さんの怒号だ。

「早く帰ってくるんだよ!」という言葉に
背中を押されたように家を出た。

どうやらスゥやぺレーダも怒られたらしい。


数学は簡単だ。きっと数学は得意だ。
数を数えたり、公式に当てはめるだけで褒められる。

授業中、窓から虹が見えた。
ふと気になった。


「虹ってどこからできてるんだろ」
ぺレーダが言った。

全く同じことを考えていた。
綺麗な色をしたあのアーチはどこから生まれるんだろう。

一斉に現れる。端からとか、真ん中からではない。
あのアーチが生まれる仕組みを知りたいと思ってしまった。

ぺレーダと僕はボケーっと虹を眺め続けた。
ちょっとずつなくなっていった虹は僕たちを夢中にさせた。


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