彼女と僕と、病気と
こっちの更新が止まっていましたね。続きの投稿です。
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彼女と僕のこと
かれこれ付き合い始めて、5、6年が経ちます。
その中で、たくさんの経験を経てきました。二人で。
彼女は、僕が仕事で辛い時も悔しいときも、となりに寄り添って支えてくれました。
もちろん、喧嘩も多くしました。それでも、最後は笑い合って、一緒に進んできました。
日本中もいろんなところへ旅行し、去年は初めての海外旅行もしてきました。彼女は割と各国旅行してましたが、僕は初めてでした。彼女がいてくれて心強かったです。
結婚を意識し始めたときに、今の会社の給料じゃやってけないと思い、転職をしました。
転職ってすごいエネルギーが必要ですよね。何社か挑戦して、書類通ったけど面接落ちて、落ち込んで。。それでも這い上がって次の会社へ。って雑草みたいな強さがないとできないと思うんです。
そんなときに支えてくれたのも彼女でした。
前の会社が割と色んな意味でブラックな会社でしたので、転職後は少し楽になりました。
まあ、それでも大変な毎日ですが。
結婚に向けての準備
住んでいる賃貸も、同棲できる広さの場所に引っ越しました。
転職後、すこし落ち着いたときに「そろそろかなあ」って。
それからは早かったです。
まずは僕の親のところへ挨拶し、次に彼女の親のところへ。
すごく緊張していましたが、彼女のお父さんは僕に気を使ってくれて積極的に話しかけてくれました。
無事に終えて、二人で良かったねって。
それから、婚姻届に何枚書いたか覚えてないくらい (書き間違えて) サインしました。
婚姻届は出来上がり、、あとは区役所へ提出するだけでした。
そう、提出するだけだったんです。
結婚へ向けて、ひとつひとつ準備して、前へ進んでいただけなんです。
それなのに。
病気により何かが狂い始める
(前回の記事の続き)
僕は、紹介先の病院を出た後、ぼーっと歩いていました。
ふと、LINEを開いた。
LINEにびっしり、不在着信やら 「どうだった?」、「大丈夫かー?」、「なんかあったかー?」の連絡が。
すぐに彼女に電話した。
脳腫瘍が見つかったこと、もしかしたらガンかもしれないこと、手術すること、そして、これから入院すること。
そもそも、治るのかどうかさえわからないこと。
動揺しすぎて少しめまいが起きてる中、覚えていることだけのすべてを伝えた。
このときも、どんな会話だったか薄っすらとしか覚えてないのですが、はっきり覚えているのは
「どうして?なんでなの?」が溢れていたこと。
何も悪いことはしてないし、普通に生活していただけなのに、なんで?
そして、どうしてこのタイミングなのか?これから普通に結婚して幸せに暮らしたいだけなのに。
正直に言うと、この世界にはニュースやらで報道されてて、犯罪を犯すやつ、それでものうのうと生きてる奴らがたくさんいる、
そいつらじゃなくてなんで自分が?なんてことさえ思ってました。
これは、いまでも思います。不公平だと。
頭痛が気になって念のため、受けた検診からまさかこんな展開になるとは。
甘く見ていたし、入院とか手術とかそんなことは想像もしていなかった。じゃあ、何を想像していたんだってね…。
今では検診受けなきゃよかったとか、後悔することもありますが、いずれは、意識障害等でどこか限界がきて、突然倒れることもあったわけですから、このタイミングじゃないといけなかったのかもしれません。
何もかもが始まる前に。取り返しがつかなくなる前に。
「とりあえず、お見舞い行くから…」
彼女はそう言って、電話を切りました。
僕は、自宅に帰り、入院のための荷造りを始める。
机の上には2人のサインが入った婚姻届。
常に迷ってます。このままでいいのかって。現在でも。
次回、はじめての入院。
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