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抗がん剤と放射線治療

続きを更新していきます。

集中治療室の痛くて辛い思い出

前回の集中治療室の話で、書き忘れていたことが。

身体の自由がないとのことを書きましたが、まだ手術終わりたての頃は、まだ自分で小便することができなかったので、、というか安静に寝てなくてはならなかったため、、

男性器に管が入っていました。。

これがとてつもない違和感と痛さで、大変苦痛でした。常にあそこに何か入っている感じ。。

さらに食欲がなくなるくらい喉が痛かったですね。
手術の際に、全身麻酔をすると自分で呼吸することが困難になるらしく、喉の奥底に人工呼吸器を入れていたらしいのですが、これのせいで手術後ずっと喉が痛かったです。
人工呼吸器取り付ける時に、喉とか引っ掻いてしまうと?術後に痛くなることがあるらしいです。

これは僕だけなのかな、、?

この2つの痛さもあって、やはり、集中治療室にはもう戻りたくないですね。。😓

ワールドカップを見る部屋としては最高の環境でしたけどね。😁

看護師さんにはいろいろとご迷惑をかけました。😓

化学療法=抗がん剤を使用するという宣告

何日間いたのかもう覚えていない牢獄を僕は出た。出所だ。

だけど、まだ外の光を直接浴びることはできない。

まだ頭の手術跡が痛むなか、僕は一般病室に移った。

それから数日、少しずつ頭痛も治まっていた頃、主治医の先生に今後についての話し合いで呼ばれた。

病理診断結果が出たのだ。

結果は、やはり当初の想定通り、「ジャーミノーマ: germinoma」 だった。

主治医の話だと、とある数値をみて、この数値が高ければ、癌だったかもしれない。と言われ、すごく動揺したのを覚えている。

ジャーミノーマという結果に関しては手術前からある程度判明していたようなものだった。
(正直ジャーミノーマの線で行く雰囲気ぷんぷんだったので、これ手術する必要あるんだろうか?と思っていたほど)
なぜなら、手術する前に、CT検査により放射線を少し浴びた際に、かなり頭痛の回数が減り、だいぶ楽になっていた。
それを主治医に伝えると、どうやらCT検査で浴びた少しの放射線のおかげで、腫瘍自体が少し小さくなり、結果的に髄液が貯まらないようになっていたのだという。

そして、この症状を見るからに、脳腫瘍の中でも、ジャーミノーマは特に放射線が効くということ等を理由に、「ジャーミノーマ」の可能性が高いと判断されていたのだ。

そして、今後の治療方針についても話された。
今入院しているこの病院では今後の治療が行えないこと、
別の病院で治療を行うこと、

そして、「化学療法」 を行っていくことを聞いた。

「化学療法?」

あまり詳しくは聞けていなかった。

病室に戻り、病名も判明したのでいろいろと自分なりに調べた。

もう精神的にも肉体的にも疲れてはいるが、結局どんな状態なのか、どういう症状なのかは医者と対面する僕しか聞くことはできないし、
その場には僕しかいないのだから常に必死で聞いていたし、わからなければベッドに戻ってネットで調べていた。

実際に調べてみると、「抗がん剤」という文字をちらちら見かける。

そんなまさか、、と思い、

医者に聞くと、化学療法=抗がん剤を使うことになる、という。

癌ではなくても、使うことあるのかと、、。

最近だと、小林麻央さんの闘病生活とかを実際にニュースで聞いていたし、ブログも見たことはあったので、

自分も髪の毛は抜け、衰弱していくのか、、。

脳腫瘍で手術して、頭に穴開けて、、これだけでも辛かったですが、
さらに突き落とされるような宣告でした。

抗がん剤と放射線治療との組み合わせ治療

そして、更に抗がん剤と「放射線」を組み合わせた治療を行うことも聞いた。
放射線を頭部に照射することで、脳腫瘍を縮小することができるらしい
では、抗がん剤はなんのためか?

抗がん剤は、腫瘍の縮小にも影響するが、目的としては、体内の洗浄のようである。
僕の場合、腫瘍を一部摘出したため、その際にもしかしたら、ブチッと引きちぎったとき、腫瘍細胞のかけらが分散してしまい、それが脊髄を通り、体内の様々な臓器に播種 (転移) している可能性があるため、抗がん剤を血液中に流すことで、細胞を死滅させる、いわば体内洗浄することができるのだという。

放射線に関しても名称の通り、そもそも浴びてはいけないものという認識であったが、やはり当然、多くを浴びすぎると高次脳機能障害などが発生することもわかった。

ただ、これらをやらないと縮小および、再発や播種のリスクを低減することはできないし、この組み合わせ治療が世界的にも標準なのだという。

これからの彼女との生活、未来、、仕事だってバリバリやっていなかいといけないし、再発の危険性と隣合わせで生活していかないといけないのかと思うと、苦しくて、「なんなんだこの人生...」と嘆いてしまった。

たった一回の病気でこんなにも縛られる人生になるなんて。

あんなに怖かった手術を乗り越えても、なお終わることはないのです。

ただ、そんな病気も抗がん剤あと1回で治療が終わります。
この数ヶ月、本当に辛かったですが、あともう少しなのです。

頑張りたいと思います。強く心をもって前へ進みたいと思います。


次回、「セカンドオピニオン:その1」

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