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【孤読、すなわち孤高の読書】我が孤読編愛録

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孤島に持っていく本を問われた時、 自分の余命が分かった時、 人はどんな本を選び読むのだろう? 本棚はその人の思考の露呈である。 となると、私の本棚は偏屈な愛情に満ちている。 つ…
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#ヴィクトール・E・フランクル

【孤読、すなわち孤高の読書】ヴィクトール・E・フランクル「夜と霧」

【孤読、すなわち孤高の読書】ヴィクトール・E・フランクル「夜と霧」

極限の絶望下で生の意味を問い続けた、魂を揺さぶる必読書

人間が極限に追い込まれた時、その魂はいかに生き抜こうとするのか?
本書はまさにその究極の問いに対する著者自身の血と肉と涙が滲む回答である。
アウシュヴィッツ強制収容所において、彼は一切の希望を踏みにじられ、すべての自由を剥奪された。
それでもなお精神の最も深淵な力を見出し、生きる意味に向かって歩み続けることを選んだ。
本書はその狂気の中で生

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