【読書でヨーロッパ旅行#3】『トムは真夜中の庭で』フィリパ・ピアス【イギリス🇬🇧】
今日から9月ですね。
急な気温の変化や夏の疲れで体調を崩しやすい時期ですが、健康に気を付け、元気に過ごしていきたいと思います。
さて、「読書でヨーロッパ旅行」企画第3弾は、イギリスです🇬🇧。
まだまだ海外旅行は難しそうなので、引き続き、読書でヨーロッパ旅行を楽しんでいきたいと考えています。
読んだのは、『トムは真夜中の庭で』(フィリパ・ピアス 著)です。有名な児童文学であるこの本、幼い頃にも読みました。好きだったものの、「時」の概念などについて少し難しく感じたのを覚えています。
トムとハティ
トムは、弟のピーターがはしかになったことから、感染を防ぐため、家族と離れ、親戚のアランおじさんとグウェンおばさんのアパートで夏休みを過ごすこととなります。
おじさんとおばさんの家に預けられた当初は不機嫌だったトムですが、アパートの3階に住むバーソロミュー夫人の大時計が13回打つのを不思議に思い、階下へ向かって裏口を開けたときから、世界が変わります。
そこには、咲き乱れる花や木々のある庭園が広がっていました。トムは、ハティという少女らと出会い、毎晩、庭園に出て行って遊ぶようになります。
ハティが古い時代の服装をしていること。トムが庭園で長時間過ごしてもベッドに戻るとそれほど時間が経っていないこと。ハティが大人になったこと。「時」に関する不思議が、心温まるラストへ繋がっていきます。
今が楽しい人も辛い人も
「時」を主題とするこの本は、今が楽しい人のことも辛い人のことも励ましてくれます。
今が楽しくて、終わってしまうのが怖い人へ。
トムとの記憶がハティにずっと残っていたように、輝かしい記憶は、おじいさんになってもおばあさんになっても、あなたの心の中にあり続けます。
今が辛くて、将来に希望が持てない人へ。
おばさんにいじめられていたハティも、トムと出会って素敵な時間を過ごしたり、大人になって幸せを掴んだりします。時間とともに環境は変わりますし、子どもは皆大人になります。
お読みいただき、ありがとうございました。
これからも一緒にヨーロッパを旅行していただけたら嬉しいです。
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