育児休業取得への道
第1子の時は2ヶ月の育児休業を取得し、第2子は7ヶ月の育児休業を取得しました。法改正などで注目を集めていますが、そもそも自分には関係ないという人も多いと思いますので、まとめてみました。
どれくらい休めるの?
子供が産まれてから1歳になる日まで取得可能です。
それって、大企業だけでしょ?うちにそんな制度ないよ。という方も多いと思いますが、育児休業は、育児・介護休業法で定められたものですので、組織に属していれば誰でも(※)取得可能です。
※派遣等であっても、下記2つの条件を満たせば可能です。
・同じ事業主に1年以上継続して雇用されていること
・子どもが1歳6ヶ月に達する日まで(2歳まで休業の場合には2歳まで)に労働契約期間が満了することが明らかでなく、育児休業が終了した後に継続雇用される見込みがあること
私も知らなかったのですが、これは会社の制度ではないく法律で認められた休業なのです。そのため、希望すれば会社側は了承するしかないのです(法令上は)。
さらに、条件(保育園が決まらないなど)を満たせば最長2年間取得できます。
会社に制度がないからと諦めていた方は、法律の権利なので誰でも主張することができる権利ですのでご検討ください!
給料は?
育休と聞くと、有給のように給料が出る休みのようですが、正式名称は育児休業と、休業扱いなんですね。なので、会社からは一円も給料が出ません!なので、しっかり蓄えておきましょう!
・・・そんな制度ですと、誰も取得しませんよね。大丈夫です、休業期間中は、国が給付金を支給してくれます。給付金は、育児休業取得前6ヶ月の平均額面給与に基づき算出されます。具体的な算式は下記の通りです。
・育児休業開始から180日:
[休業開始時賃金日額×支給日数]×67%
・育児休業開始から181日目以降:
[休業開始時賃金日額×支給日数]×50%
しかも、育児休業期間中は、社会保険料が免除されます。そのため、育児休業開始から180日は、手取りベースで換算すると約8割程度の補助金が得られるイメージで問題ないと思います。
ただし、支給上限が約30万円のため高級取りの方はマイナス幅が大きいです。ただ、労働していないためこの辺はしょうがないかと思いますし、子育てするには十分なお金がもらえると思います。
配偶者が取得するから必要ない または奥さんが専業主婦なので取得できない
上記も取得しない理由によく挙げられると思います。
しかし、上記の場合でも取得は認められます。育児休業は、男女ともに認められた休業制度ですので、夫婦二人でとってもなんの問題もありません。
ただ、個人的には取得できないという問題よりも会社に言いにくいということがあるかと思います。配偶者が取得する(または専業主婦)のに、なんであなたまで取得するの?と。私の場合は、2人目の妊娠がわかったタイミングで上司に
「奥さん、休むんでしょ?半年は長いから、考え直してくれ」
と言われました。半年が長い?何を基準に言っている?そう思いましたが、まぁそれだけ仕事で貢献していると好意的に解釈し、その場では
「検討しまーす」
と伝え、人事やパワハラ相談窓口などにタレコミ、問題なく取得しました。とはいえ、これは強硬策なのと私の職場がそういったことをしても問題ない職場という特殊性もあるのであまりお勧めはできません。
ただ、しっかりと相談すると上司も面と向かって拒否できないというのが経験談です。はっきり取得したいといえば、大半の人が応援してくれると思います。また、そもそも取得したことがある人が少ないので制度の説明もしっかりしたほうが良いです。いきなり半年休みますと言っても、うちにそんな制度はないという人もいますので。
働き方改革などで、従業員を守ろうという風が強くなっていると思いますので、取得したいのであればしっかり主張したほうがいいと思います。
私が辞めると仕事が回らなくなる、迷惑をかける
私が抜けたら、部署は回らなくなる。限られた人数でやっているのだから、休んだら迷惑がかかる。そういった事情で、取得を諦める人がいると思います。私も同じことを考えていました。
でもですね、休業して戻ってみると、なんとかなっているもんです。
もちろん、同僚や先輩、後輩みなさまのサポートをいただいていることを忘れているわけでも、当然とも思っていません。むしろ、助けていただいて本当にありがたいと思っています。
ただ、会社は誰か一人の力で回っているのではなく全員で支えているのだと思います。一人が抜けたくらいで回らなくなるなら、そもそもの人員配置がおかしいので、メンテナンスする時期なのだと思います。私も、10人以上のチームの責任者で休むとなると後任を探したり、クライアントに説明したりと色々大変でしたが、チーム体制を見直すいい機会となりより強力なチームが作れたと思います。
また、大事な家族の方は男性がいなくて回るのかということも検討ください。奥さんの体調や、子供の状況見て、二人がいいのか、交代でそれぞれ見るのがいいのか大きく変わってくると思います。
家事できないし、育児でできることない
いざ育児休業取得しても、男性にできることなんて。そう思っていませんか?
産まれたばかりの赤ちゃんは、一人で寝ることすらできないので夜中もろくに眠ることができません。1時間おきに起こされ、おむつ変えたりミルク与えたりとやることはたくさんあります。
奥さんに任せっぱなしではなくて、共同作業でやっていくのも父親の大事な役目だと思います。父親にしかできないことはないかも知れませんが、父親でもできることはたくさんあります。
また、父親にできる最大の仕事は大切な奥さんのサポートだと思います。
私は、妻の出産に立ち会い出産と同時に育児休業を取得し家事全般を担当しました。産後1ヶ月くらいは、妻も出産のダメージが残っておりほぼ動けない状況でしたので、育児休業を取得していなかったらと思うとゾッとします。
育児休業が終わる最終日に、妻から
「休んでくれてありがとう。この2ヶ月本当に楽しかった。幸せです」
と言ってもらい、とても嬉しくなりました。私自身、育児休業取得前は自分にできることなどあるのだろうかと、非常に不安でしたが、子育てだけでなく妻とのんびり過ごせた時間が非常に有意義でした。
もちろん、人それぞれですし産後すぐに家事に仕事に頑張る女性もいます。
大事なのは、夫婦二人で話して出した結論かどうかだと思います。女性は、出産があるので休むことが当たり前になり、その延長で育児休業を取得していますが、男性は自ら声をあげないと取得できません。
奥さんの妊娠が発覚した段階で、どうやって子育てをするのがいいのかしっかり話し合うことが重要だと思います。
まとめ
法改正もされ、今後企業側が取得の意向を聞くことが義務付けられました。その際、しっかり夫婦で話し合って結論が出せる人が増えるといいなと思います。
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