
「20世紀最高のバッハ演奏家」とは
「誰?その人?」というのが、映画「マイ・バッハ 不屈のピアニスト」の宣伝を見た時の正直な感想でした。
「20世紀の最も偉大なバッハの奏者」
ジョアン・カルロス・マルティンス
まず、寡聞にして、ジョアン・カルロス・マルティンスというピアニストを全く知りませんでした。
しかも、バッハ演奏で名の知られたピアニストとのこと。
バッハ演奏で20世紀最高のピアニストといえば、グレン・グールドだと思ってました。
あと、あまりピアノでバッハを聴かないので、ピアニストのバッハにはあまり興味がありませんでした(バッハの鍵盤曲はやはりチェンバロで聴くのが一番です)。
今の世の中は便利です。
知らぬなら、聴いてみましょう、ホトトギス(最後の5文字はなくてもよい)。
早速Spotifyで、João Carlos Martinsの音源を探して、片っ端からプレイリストに入れ、聴いてみました。
ははぁ〜、なるほど、この人のバッハはいいですね。
完全に個人的な好みの話になりますが、現代ピアノによるバッハは、変なところで変にゆっくりと、変にロマンチックになる演奏に出会うことが多く、あまり好きになれません。
グールドですら、そんな感じに演奏することがあって、そういうところは好きになれません。
でも、J.C.マルティンスの演奏は、そういう私の苦手なテンポの細工がなく、とてもスッキリと聴けます。
しかも、ピアニストの生命線である手指に問題を抱えていたとのこと。それでいてこの破綻のない演奏には驚嘆します。
特に「ゴルトベルク変奏曲」は、グールドよりも好きな演奏ですね。
このスカッとした、リズム感のいいバッハは、ラテンの気質も影響してますかね…?
このプレイリスト、しばらくはテレワーク中でもローテーションしそうです。