赤羽「鯵家」東十条「藤ランド」「タイガー(TIGER)」
半年ぶりに美容室に行った。
会社が髪の長さにうるさくないのを良いことに、かなり伸ばしてからいつも切っていた。
半年に1回しか美容室に行かないのでコストパフォーマンスが良く感じていた。
行きつけの美容室でいつもの美容師さんに切ってもらった。
かなり短く切ってもらったので隠れていた耳が露出して、周りの音がよく聞こえるように感じた。
美容室を出ると自転車を走らせて赤羽に移動すると友達と合流した。
友達とは軽い喧嘩のようなものをして、しばらく会っておらず、約1年ぶりに会った。
ただ喧嘩する前は毎月のように会っていたので、あまり久しぶりという感じもせず、いざ飲食店に入ったら昔のように話すことができた。
友達の紹介で「鯵家」という魚介定食屋に入った。普段の私が選ぶタイプの店ではないので新鮮に思えた。鯵丼とアジフライが同時に食べられる名物の定食は安くて美味しかった。
その後、ドトールコーヒーに移動して久しぶりの談笑を楽しんだ。
ただ談笑を楽しむ前に喧嘩の要因となったことについて話し合い、お互いの意見を伝え合って、全てがスッキリしたわけではないが考え方を擦り合わせることに成功した気がした。
最近、人間関係が億劫で面倒臭いことは関係を切ることで解決する傾向にあり、自分であまりよくないと思っていた。
この日は有益な話し合いもできたし、久しぶりの友達との談笑も楽しめてよかった。
まだ話し足りないような気もしたが、ドトールコーヒーにドリンク2杯で4時間も居座ってしまったので空気を読んで退出した。
友達と解散すると次の目的地である東十条の銭湯「藤ランド」に行った。
https://www.1010.or.jp/map/item/item-cnt-573
この銭湯は2024年4月末での閉店が決まっており最後に1度入っておこうと思っていた。
サウナ代込みで700円ちょぅっとだった気がした。昨今のサウナ料金の高騰を考えると安く思えた。
入浴スペースは少し薄暗かったが、それが昔ながらの銭湯という感じで風情があってよく思えた。
湯は高温、中温とあり、更にはジェットバスや寝転び湯、座り湯などもあった。
また露天風呂ではないのだが、どこからか外気が入り込んでくる露天風呂風の岩風呂があった。
サウナはコンパクトなものながらジワジワ温まってくるタイプで2段目は結構熱く感じた。
居心地は良いサウナだったのだが、座っていると「そっちに移動して」と全身タトゥーの常連と思われる人が話しかけてきた。どうやら常連さんの”定位置”に座ってしまっていたようだ。
こういうのは地元の人間に逆らってはいけないと思い二つ返事で移動した。
その後も常連さんは防水ケースに入れたスマホを持ち込んでTiktokを見ていたり、また別のタトゥーの男が入ってきて小説を読んでいたりと、それぞれがサウナ室でやりたい放題で驚いてしまった。
こういうのは世間常識で言うところのマナー違反なのだろうが、古くからの常連が作ってきたルールを部外者が注意するのも筋違いな気もしていつも躊躇してしまう。
何にしても、こういう細かいことを気にする人間は安心安全のスーパー銭湯にでも行っていた方が良いのだろう。
サウナ室を出るとヌルい水風呂に浸かり、整い椅子のようなものはなかったので岩風呂の端に座って整った。
3セットほどサウナを楽しむと風呂を上がり、ロビーで牛乳でも飲もうかと思ったのだが瓶の飲み物が一切なくて紙パックのバナナ牛乳が置かれていた。
風呂上りはキンキンに冷えた飲み物が飲みたかったのでロビーでは何も買わず外の自販機でレモン味の炭酸水を飲んだ。
最後の目的は「インド&バングラレストラン タイガー」だ。
時刻は既に22時。Googleには23時まで営業と書かれていたが個人店の営業時間は怪しいので、開いてなかったらラーメンでも食べようと思っていたのだが、運良く店は開いていた。
店内に入るなり6人ぐらいの現地人がものすごい勢いで喋っていた。
言葉の意味がわからない身からすると討論でもしているのかと思うほどの勢いだったが、案外普通の雑談なのかもしれないと想像した。
メニューの大半はナンとカレーのセットで面白みのないものだったが、ビリヤニだけはどこか個性を感じたのでビリヤニセットを注文した。
数分すると写真とは全く違う見た目のビリヤニが提供された。
ライタ付きと書かれていたがライタは付属せず、変わりにサラダとストローが刺さったジンジャエールが提供された。
美味しく個性的な味で一気に食べてしまった。サラダも食べたことのない味のもので、珍しいものが食べられるだけでありがたく感じた。
サービスでジャレビ(インドの甘いスナック)もいただいた。
ここまでよかったのだが会計時に1200円と言われた。メニュー表には1000円と書かれているということを指差しで伝えたのだが、チキンビリヤニは1000円で、今提供したのはビーフだから1200円だというようなことを言っていた。
別に1200円でも安いぐらいのクオリティとボリュームだったのでお金は払っても良いのだが、後出しでビーフだったから1200円だと言うのは、なんだか強引な商売に思えた。
そうは言っても日本語も通じなさそうだったので1200円を支払うと店を出た。
店を出るなり店長と思われる男も店の電気を消して帰っていったので、私のために待ってくれていたと思うと少し悪く感じた。
私も街を後にして帰路についた。
銭湯の常連のマナーや、バングラ料理屋の値付けが気になったり、自分は少し神経質すぎるのかなとも思うのだが、一朝一夕に改善できることではないと感じた。
おおらかな気持ちを常日頃から持てるように、友達を増やしたり、別の幸せで心を豊かにしていこうと思った。