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上大岡「サニータージ」「極楽湯 横浜芹が谷店」
アニメのコラボイベントに行くために少し家から離れたスーパー銭湯に向かった。
まずは神奈川県の上大岡駅で降りると「サニータージ」というカレー屋に入った。
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いわゆるナンとカレーを提供するインドカレー屋なのだが、評判が良かったので気になっていた。
中に入るとエスニックな雰囲気のある店で、象の調度品などが置かれていた。
ランチのCセット(キーマとマトン)(1200円)を注文。
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辛さは普通でも日本の辛口ぐらいだと説明を受けたが、そのまま「普通」でお願いした。
登場したのは風呂敷みたいに大きなナンと、カレー、サラダ、タンドリーチキンだ。
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食べてみると非常に美味しい!日本中に大量にあるナンとカレーを提供する店とは違った個性的な味だ。
一口食べて特別なものだとわかるような美味だった。
確かに辛いのだが、痛いだけの辛さではなくて深みがあった。
辛いのが苦手でなければ「普通」以上の辛さで頼んでほしいと思える品だ。
タンドリーチキンも申し分ない味で、ナンの食感もフワフワで心地よい。インド料理店として格別な内容。
いわゆる日本人向けインド料理、インネパの中では頂点的な味に思えた。
ナンとカレーのセットはどこでも食べられるので敬遠しがちだったが、この店はわざわざ行ってまで食べたいと思えた。
その後はスーパー銭湯に向かう無料送迎バスを待つために1時間ぐらい散歩した。
駅ビルが充実していて生活に便利そうな街だなと思った。
フラフラしているうちにヨドバシカメラに入ってしまったのだが、最近は家電も全て通販で買っていたので、家電売り場自体が新鮮に思えた。
一通り散歩するとバスの停留所に向かいバスに乗った。
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途中で別の駅も経由するため、上大岡駅から40分ぐらいかかっての到着となり、自家用車がないだけで随分と無駄な時間を使っているなと感じた。
ただバスに乗って知らない街の風景を眺めるのは悪い気持ちではなかった。
バスを降りると見慣れない風景の中に、ポツンとスーパー銭湯の入口があった。
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中に入ると大盛況で食堂も賑わっていた。
スーパー銭湯の中では特別に広いわけではないのだろうが、都心の小さな銭湯と比較すると物凄く大きく感じた。
サウナ室からも透けた窓ガラスから、露天スペースの景色が見られて開放感があった。
寝転がりながら入れる湯もあって、あまりの気持ちよさに意識を20分ぐらい失ってしまった。
電車とバスを併用して辺鄙な場所の銭湯に行くのは面倒だが、都心から少し時間をかけるだけで、この快適さが得られるのなら時間も惜しくないと思えた。
銭湯を3時間ほど楽しむと食堂に行って、コラボグッズのカツ丼やスイーツを食べた。
食堂は混んでいたが1~2名向けの小さな座敷席だったら空いているということで、すぐに通してもらえた。
その席は家族連れのボックス席とは対照的に1人で酒や鍋を楽しむ者、友達と永遠と男性アイドルの話をする女学生など、スーパー銭湯の本来の客層とは違う人達が追いやられているようにも感じた。
席が奥の隅だったのも疎外感を感じさせる要因だったかもしれない。
そんな私もアニメのコラボメニューばかりを頼んで、特典のイラストカードに囲まれながら食事をして、ちょっと変わった人間だと思われていただろう。
味は…まぁ、悪くはないけれど、1760円のカツ丼の味ではなかった。
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コラボ商品に味を期待するのは野暮だし、そもそもスーパー銭湯のご飯が「まぁまぁの味」なだけでも、感謝するべきことだろう。
文句を言いながらもiPadでyoutubeを見ながら、身勝手な時間を楽しませてもらった。
飲食の時間を楽しむとバスに乗って最寄り駅に戻り帰路についた。
元々はアニメコラボが目的だったが、銭湯自体のポテンシャルが高かった上に、ついでに行ったインドカレー屋も美味しかったので、満足度の高い1日だった。