東京都・東十条
近くに立ち寄る用があったので、久しぶりに東十条付近を探索した。
十条は高校時代の友達が住んでおり、学生の頃はよく遊びに行った懐かしい場所だ。
ただし東十条には、2019年に純喫茶の「みかさ」に行きたくて訪れたのが最後で、約3年ぶりの訪問となった。
最初の目的の「プリンスフードコーナー」は東十条駅から徒歩1分も歩かないところにあった。
こちらの店では都内でも珍しいバングラデシュ料理を食べる事ができる。
テイクアウトが主体のようだが、店内にも6席程のイートイン席が用意されていた。
個人的には異国感があって好きなのだが、アジア料理好きでなければ入りづらい外観ではないだろうか。
今回はチキンプラオを注文。ローストチキンを炊き込みご飯に乗せた、ビリヤニの原型とも言われる食べ物だ。
まずはサラダが提供されたのだが、恐らく辛子が入っているのだろうか、鼻にツーンとくる辛さがあり、美味しいけれど個性的な味だと感じた。
そして提供されたプラオだが、柔らかいローストチキンをスプーンでカットしながら、炊き込みご飯と一緒に口に掻きこむのは爽快だ。
非常に美味しかったのだが物凄いボリュームで、店を出る頃には腹がはちきれんばかりだった。
その後は徒歩で移動して十條湯と呼ばれる銭湯に向かった。
着いたのは15時前で、まだ開店していなかったのだが、外には入浴を待つ人がいて銭湯人気が伺えた。
すぐに風呂に入ってもよかったのだが、第二の目的である銭湯併設の「深海」という喫茶店に入店した。
2021年末にリニューアルされ、純喫茶風の雰囲気を醸し出していたので気になっていたのだ。
今回は入浴前に利用して、深海クリームソーダのブルーと自家製プリンを注文した。
たっぷりのアイスクリームを掻きこみ、同時にソーダを吸い上げると非常に美味しい。
またプリンも硬めで好みのものだったのだが、安いからと調子に乗って甘い物を頼み過ぎた。
こちらの十條湯はサウナが充実している事でも有名なのだが、なんと人数制限が行われており、サウナに入ろうとした人は「順番が来たら声をかけますね」と言われて待機していた。
私も慌てて「サウナに入りたいんですけど」と伝えて、喫茶店内で順番待ちをさせてもらう事にした。
20分程待つとサウナの順番が回ってきたので喫茶店を退店した。
十條湯は広い銭湯ではなく、あつ湯とぬる湯の2種類があるのだが、どちらも定員4名ぐらいの小さな浴槽のため、風呂に入るだけでも機会をうかがわないといけない。
肝心のサウナは小さめなものの、人数制限のおかげで満室になるような事はなかった。
非常に熱いサウナで1段目でもすぐに温まった。水風呂は21度とぬるめなのだが、地下水を使っているせいか異常に気持ちがいい。
2分ほどゆっくりと水風呂に浸かった後は、2階の休憩スペースに移動。
この休憩スペースが扇風機が回っており、隠れ家のようなプライベート感もあって、非常に快適なのだ。
気付けばサウナ室と休憩所を4回往復し、3時間近い時間が経っていた。
銭湯を出た後はコンビニで缶ビールを買って外で飲むと、最後の目的だった「燦燦斗(さんさんと)」というラーメン屋に向かった。
こちらは東十条で夜だけ営業しているラーメン屋で、評判が良かったので気になっていた。
20時少し前に着いたら並びはなく、店内も1席だけ空いていて幸運にもすぐに座れた。
提供された魚介豚骨ラーメンは非常に優しい味だが物足りなさは感じさせず、胃袋に染み込むような美味しいスープだった。
チャーシューも柔らかく味玉はトロトロ。文句なしに美味しいラーメンで、スープも完飲した。
この後は東十条駅から電車に揺られて帰宅。久しぶりの十条は下町ならではの活気を感じた。
【散歩コース】
東十条駅→プリンスフードコーナー(徒歩1分)〜十條湯(徒歩12分)〜まいばすけっと十条銀座東通り(徒歩3分)〜燦燦斗(さんさんと)(徒歩9分)〜東十条駅(徒歩1分)