古淵「ミライ」相模原「相模浴場」「村田屋」
古淵に行ってきた。古淵というのは町田駅から横浜線で1駅進んだところにある街だ。
目的は古淵、唯一の南インド料理店「ミライ」だ。
近隣には南インド料理屋がない地域なので興味深く思い行ってみた。
ついでに昔からの付き合いで古淵近くに住んでいる友人を誘って2人で行った。
駅から15分ほど歩いたところにある店で、決して広い店内ではないが座敷席もあって寛げる環境だ。
注文したのはケララ フィッシュカレーのミールスとマトンビリヤニ。ビリヤニは友達とシェアをした。
最初に提供されたのがミールスだ。
南インド料理店にしては粘度のあるカレーで個性的な印象だ。
アチャールも丁寧に作られており味は申し分なかった。混ぜ混ぜしていただいた。
ビリヤニもシットリしており今まで食べてきたものとは違った印象だった。
ゆで卵が良いアクセントになっていた。
現地感を大切にしつつも個性的な南インド料理店で、あまりないタイプで面白い店だと感じた。
シェフの方は日本語が流暢で驚いた。町田でも南インド料理が流行って欲しいと思った。
そこから駅の方面に戻ると「バーミヤン」でドリンクバーと、カステラ、胡麻団子を頼んで友人と談笑した。
友人とは1年ぶりに会うので積もる話もあったし話題が尽きることはなかった。
また「バーミヤン」はスイーツもさることながら、ドリンクバーのウーロン茶が美味しく、お茶ばかり飲んでしまった。
3時間ぐらい話し込むと友人は別の用事で帰っていった。
私もまっすぐ帰ってもよかったのだが時刻は19時だ。
せっかく古淵まで来たので横浜線で矢部まで移動すると「相模浴場」という銭湯に行った。
この銭湯は矢部駅からも相模原駅からも徒歩15分ほどで私のような徒歩移動の人間にとってはあまり良い立地とは言えなかった。
また道中も街灯がなくて真っ暗だ。車移動がメインで徒歩移動するような地域ではないのだろう。
しばらく歩くとシャッターの降りた商店街に1つだけ光る看板が見えた。
「相模浴場」だった。昭和の雰囲気満点だ。
中に入るとソファに部活帰りと思われる学生が座っていた。
やけにロビーで休憩している人の多い浴場だと思ったら、コロナの影響で入場制限をしているとのことで皆が順番待ちをしていた。名前を聞かれて待つことになった。
15分ぐらい待つと順番が回ってきて入浴できた。お風呂の小ささの割には脱衣所が広くて着替えやすかった。
風呂は42度もあって熱かった。神奈川では大和や鹿島田といった街で公衆浴場に入ったことがあるが、どこももれなく熱い記憶だ。
ジェットバスなんて当てようものなら、背中に穴が空くかもしれないと思うほどだった。
この浴場も寝湯や座り湯などのリラックスできそうな設備があったが、湯が熱くて、とてもリラックスとは程遠いものだった。
サウナ室は最大4名までの人数制限がされていて、そうでなくても6人も入れば満室だった。
熱過ぎず、湿度も適度で、浴槽に比べてリラックスできる空間だった。
テレビではお笑い芸人と学校の先生がコンビを組んで生徒の前で披露するという特番をやっていた。
どうも素人がお笑いに関わる番組は面白くないことが目に見えているし、共感性羞恥に近いものを感じてしまい苦手なのだが、良い暇つぶしにはなった。
水風呂は18度ぐらいだったが想像以上に気持ちよく、整い椅子のようなものはないので洗い場の隅に座り込んで整った。
風呂を上がりコーヒー牛乳を飲み終えると相模原駅方面に歩き、締めのラーメン屋に向かった。
「村田屋」は近隣では有名な豚骨ラーメン屋だ。
深夜まで営業しており22時過ぎにもかかわらず客足が絶えなかった。
私は運良く並んでいないタイミングで入れたが、後からきたお客さんは外のベンチで順番を待っていた。
らーめん(750円)を「かため」で注文した。
提供されたラーメンは胡麻たっぷりで、塩味も強く、塩と豚骨の中間みたいなラーメンだと思った。
博多豚骨とも全然違うし個性的な味だとも感じた。
チャーシューはトロトロで好きな人にはたまらないだろう。
「ばりかた」で替え玉をするとにんにくや紅生姜で味変してスープも完飲した。
終電には余裕を持って間に合いそうなのでゆっくりと相模原駅に向かって歩いた。
この街に最後に来たのは6年ほど前だ。
当時、親しくしていた女性と。今はなくなってしまった「JNファミリー」と呼ばれるスパ施設に宿泊したので良く覚えていた。
一緒に入ったカフェの前を通りかかってノスタルジーに浸った。
友達以上、恋人未満、みたいな関係の女性だったが、私が別の女性を好きになってしまい遠縁になってしまった。
悪いことをした、わけではないのかもしれないが、なんとなく罪悪感はあった。
風景を見ると当時のことを思い出したが、今思い返してみても楽しかったなと思いながら帰路に着いた。
次に行くのは何年後になるかわからないが、また適当なタイミングで訪問したくなる街だった。