思考整理004:地方でコーディネートを仕事にすること(その1)
鳥取市でNPOを経営しているゲンヨウです。最近は鳥取砂丘の砂をもらう手続きをしたり、廃鉱山の石を砕いたりしています。この一か月の動きは謎です(笑)。ANAさんとの仕事でアーティスト×鳥取をやっているので、こんなことになっています。新しいことは刺激が多くて面白いです。
こんな感じで2002年の事業開始から、謎なことをやっています。平たく言うとコーディネート業務になるのですが、地方都市で人と人を繋いだり、新しい企画を生み出すための土台作りみたいな仕事。
これでどうやって食っていってるのか、今後どうやって食っていくのかをつらつらと書きます。
1.複数の立場・組織の結節点になる
コーディネートを辞書で調べると「間にたってまとめること、物事を調整すること」とあります。私たちの仕事も、複数の立場(例:行政×企業×大学生)や組織(例:企業×NPO)の間に立って調整したり、まとめたりしています。
それ以前に、「この人とこの人が一緒にやったら面白い」とか、「あの人があんなことをやりたがっていたな」などを実現するために、最初の一歩を繋いだりすることもあります。何かしたいけど、誰に相談したらよいかわからないという人の最初の入り口になったりもします。
(必要なチカラ)
地域内外の人脈、その人たちのやりたい事や得意なことの情報、想像力
2.状況を整理したり、ポイントを絞ったりする
二つ以上の主体の間に立つのがコーディネートですが、向き合う時は1対1です。目の前の相手の希望することは何か、考えていることは何か、やってみたい事は何か。そして地域や市場が求めているものは何か。それをお互いに把握するための整理をしたり、優先順位について考える壁打ち相手にもなります。
僕もこうやってつらつら書くことで整理していますが、なかなか一人では自分や自分の事業のことは整理しにくいです。客観的な、俯瞰してみてくれる人や視点を入れながらやった方が早いです。
僕らコーディネートする人は、そこを整えていくのも仕事です。
(必要なチカラ)
俯瞰してみるチカラ、わかりやすく説明するチカラ、他地域の事例
3.新しい情報を持ち込む、仕組みを導入する
地方ではなかなか情報が入りません。インターネットでいろいろ調べられるようになってきましたが、活動している人同士で流通している情報は、大事でありなかなか持っている人は少ないです。これはコミュニティに入ることで手に入ります。
僕らは、他の地方コーディネーターと情報共有しているので、そこで仕入れた情報、また都市部側の情報をつかんできて、地域内に流通させます。行政と一緒に仕事をすることも多いので、既存施策の流れや、次への展開・他地域の事例なども含まれます。
(必要なチカラ)
地域外のネットワーク、他地域の事例、施策情報
ざっくり言うと、上記の三つのチカラを組み合わせながら価値を生むことで生きています。
時には情報を届けたり、壁打ち相手になったり、それを実行する外部人材を連れてきたりです。最近は、冒頭のANAさんのように大手企業と組むパターンがでてきました。
地方のコーディネーターを”ローカルコーディネーター”と呼び、ローカル側だからこそできることが何かを考えています。
ローカルコーディネーターの持続可能なモデルを考える機会をこのnoteでもつらつら書いていきたいと思います。
今日はここまで。
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