見出し画像

#27 プロスペクト理論ってなに?


プロスペクト理論って?

不確実な状況での人間の意思決定の性質を記述したモデル。利得や損失のある一定の確率で生じる状況において、感情や認識の歪みが意思決定に影響を与える。よくよく考えてはみたものの、どうしてもその選択をしてしまうよね?っていう理論。
ん?よくわからん!!

まず、経済学でいう「期待効用理論」から

経済学では、人間は「どっちがいいかな?判断に迷うよなぁ。でもさっさときめなきゃいけないしな」という状況下では確率を考慮にいれた平均値の大きい小さいで決定する…と考える

例えば、どちらを選ぶ?
A:25%の確率で100万円を受け取れるくじがあったとする
  (100万円×0.25=40万円)
B:90%の確率で50万円をもらえるくじ
  (50万円×0.9=45万円)
40万円<45万円 = A<B ∴Bを選択する
つまり人間は出てきた期待値の大きさで判断をする

というのが経済学の考え方!

ところがどっこい、そんなに丸く収まらない

だけど、どちらを選ぶ?
A’:100%の確率で40万円受け取れるくじ
  (40万円×1.0=40万円)
B’:80%の確率で50万円もらえるが、20%の確率で外れるくじ
  (50万円×0.8+0×0.2=40万円)
45万円=45万円 = A’=B’
なのに 統計ではA’を選ぶ人が多い

C’:100%の確率で40万円の罰金を支払う
  (40万円×1.0=40万円)
D’:80%の確率で50万円の罰金だ多20%の確率で免除してもらえる
  (50万円×0.8+0×0.2=40万円)
40万円=40万円 = C’=D’
なのに 統計ではD’を選ぶ人が多い

つまり「期待効用理論」では説明できない事例がある!


あらためて、プロスペクト理論って?

損や得に対してわたしたちはどのように行動するか?
損をしたり得をしたりといった結果に伴って、感情や認識の歪みが意思を決定するときに大きく影響をしているんじゃね?
っていうのがプロスペクト理論。
人間はどっちが得か?どっちが損か?を常に考えているので、数式だけでは表せない、心の動きを加味した測定が必要になってくる。

それを説明する大きな柱となるのが「価値関数」と「確率加重関数」というもの。数学苦手な私としては「関数」って聞くとちょっとカイカイが出そうになるが…ふわぁぁぁぁっっとそのあたりは流すとして…。


人間ってやっぱり動物だし、理性より本能が強いときが多いと思う。
損か?得か?
判断に迷うとき、基準となるのはこの選択!ここを見極めながら、わたしたちの選択の癖や傾向を考えていきたいと思います!


参考 https://liberal-arts-guide.com/  リベラルアーツガイド
   Udemy はじめての行動経済学 丹羽亮介講師




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?