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【GENT'S STYLE】クラフツマンシップ列伝 第二回後編 Yohei Fukuda 福田洋平氏

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 今や日本には世界でも有数のビスポークシューメイカーとテーラーが存在している。ここに日本のクラフツマンシップをどうビジネスとして展開し、継承しているのか、ひとつの答えがある。

 果たして日本のクラフツマンシップはなぜ世界から認知されるレベルとなったのか?そこには日本人のメンタリティに基づく正確性、完璧志向にあると福田氏は指摘する。

「手仕事について言えば、完璧でない部分も含めて手仕事だからこうなんですという人と、手仕事は機械を越えないといけないという人がいます。イタリア人は前者で、日本人は後者です。ヨーロッパだと誰もが自分を世界一の職人だという。対して、日本では自分の作っているものに満足したらそれで終わりだというストイックな考え方がある。常に今日よりも明日、日本人は常に自己ベストを求めています。日本人の気質全体が正確にモノを作ることに向いている、さらに職人として最高のものを作ろうという気概もあります。

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