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Photo by
soranochihiro
ビジネススキルの枠組みに囚われてしまわないように
PDCAでもロジックツリーでもなんでも構わない。
一定以上安定した企業のホワイトカラーの必須スキルとして、これらのフレームワーク(考え方の枠組み)があると思う。
座学で学んだ後ワークや現実で実践すると、自分の場合は見事に上手くいかなかった。
枠組みを使おうとするつもりが、反対に自分が枠に囚われてしまうのだ。
ここに存在するのは、与えられた枠組みを現実に当てはめるにあたってどの部分を固辞し、どの部分を妥協するか、という問題である。
解決にあたっては、おそらく経験値がものを言うのだろう。そうして自らの感覚に委ねる手もある。
一方で、これを一つの哲学的な問いとして捉えるのはどうか。
思えば、この問いはコミュニケーション全般に拡張して解釈できる。
普段から経験に基づくタイプ分析を、私たちは他者に向けて行なっているはすだ。
そして、それが常に正しいわけではないことも、私たちは知っている。
「どこまでを枠組みで捉え、どこからをアドリブとして捉えるべきか」を私たちは日々、無意識のうちに判断することを繰り返している。
それらは結局個別の経験の積み重ねでしかない。だからどれだけその判断基準を自らに問うても、普遍的に通用する法則が導かれることはない。
だがむしろ、コミュニケーションにおける普遍的な法則、つまり正解が存在しないからこそ、私たちは枠組みを用意し、同時に過去の経験に思いを巡らせる。そういうものだし、そうであるべきと思う。
世の中で有用とされる枠組みを頼りにしつつ、それぞれの機会を大切にやっていくことの両輪があって初めてうまくいくのではないか。
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