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星と月と夢が降る|詩 シロクマ文芸部

181字

星が降る 
出会いの数だけ夢が舞い
思いがけぬ速さで手のひらに満ちる

月は隠れる
裏もあるよと意地悪を言う
砂糖をまぶしフォークを刺せば
キンと冴えたシャーベット

きみが笑む
まぶしげにまたたき
闇夜は凍えるどころか熱を帯びる

光が降る
星と星がつながり
かたちなきものに名をつける

ともに歩けば
ともに疲れ 
ともに食べれば 
友になり 

夢が降る
きみの街にも 
わたしの部屋にも
あなたの心にも

(おわり)

シロクマ文芸部に参加いたします

#シロクマ文芸部 #星が降る #賑やかし帯 #詩  

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藤家 秋
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