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[NBA] ドレイモンド・グリーン、無期限の出場停止処分

ゴールデンステイト・ウォリアーズの司令塔であるドレモンド・グリーンはフェニックス・サンズ戦でユスフ・ヌルキッチの顔面を殴り、レフェリーからフレグラントファウル2を宣告され退場となってしまった。

本人は「意図的ではない」としているが、それが認められるはずもなくグリーンは低迷するチームの流れをさらに悪化させてしまった。

グリーンは今季すでに3回の退場を記録しており、ゴベアに対する「ヘッドロック」で5試合の出場停止処分を受けたのも最近のこと。

にも関わらずまたしても暴力行為を働いてしまうというのは、グリーン自身の気持ちのコントロール力に大きな問題があるからだろう。

NBAの選手は競争心が強く、ゲームを行う中で熱くなることは多々あるけれど「暴力行為」という一線は超えないように自身をコントロールしながら本来の目的を見失うことなくバランスを保ってコートの上に立っている。

グリーンはその情熱と冷静のバランスを失い、上手くいかないとヘソを曲げてしまう少年のような幼さを剥き出しにしてしまっている。

かつてないほどに苦しいシーズンを送っているGSWの低迷具合と簡単に打破できない未体験の壁の存在にフラストレーションが溜まるのは分かるが、チームの司令塔とも言える存在のグリーンが自滅してしまっては元も子もないないはずだ。

歯を食いしばって何とか前を向いている他のチームメイトの頑張りを台無しにしてしまうグリーンの浅はかさは、広い範囲で信頼を損なわせることになったのではないかと思う。

チームの弱みでもあるDFを支える柱として活躍し、パス供給でOFを動かし、今シーズンは3Pでの得点も増えていた。

だからこそグリーンは自身の役割とチームの中で負っている責任を誰よりも自覚する必要があったはずなのだが、誰よりも足を引っ張る存在となってしまった。

これでウォリアーズは無期限でチームの一柱を失うことになる。

司令塔という部分ではCPの存在でカバー出来るところがあるかもしれないが、年齢的なリスクを考えると酷使することは出来ないので、彼1人でその穴をカバーすることは出来ないだろう。

それに、獲得したベテランが大事な試合で故障する確率はなるべく下げておかなければならないという注意事項のようなものがGSW首脳陣の中にはあるはずだ。

DFに関してはさらなる弱体化は免れないだろう。

他のチームからしたら凄くイージーなものになってしまうかもしれない。

ただでさえ勝てない今の現状でさらに攻守のレベルが下がってしまうとなると、いよいよ他のチームに太刀打ちするのことが難しくなってしまう。

グリーンの精神的な成長を期待するのは難しいと思われるが、残されたメンバーは彼が居ない状態でも上を目指せる形を築き上げていかなければならない。

一刻も早く復調しなければ最悪なシナリオを辿ることになってしまう可能性も十分に有り得る。

形が定まってチームのスタイルが安定し、個々のピースが上手くハマって連動するようになればGSWは加速度的に勢いを取り戻すことが出来るようになるはず。

負け試合の中でもその片鱗は要所で見受けられるので、あともう少しな感じでもある。

ただ負け癖の改善は簡単なことでもないと思うので、GSWはカリー以外の脅威を用意する必要があるかも知れない。

カリーだけを抑えてしまえばそれほど怖くないという意識を覆すようなプレーヤーの存在がなければカリーの脅威も活かしにくくなってしまう。

なのでクミンガやムーディーそしてポジェムスキーなどの若い選手が主力レベルに成長してくれることが現段階での希望となってくるのかもしれない。

あとは現スタメンの復調と自信を取り戻すことが出来れば、「逆転負け」ではなく「逆転勝ち」するウォリアーズが帰ってくることになるかもしれない。

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