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UFC311の注目ファイター(プレリム編)

①中村倫也 (−395)


©︎ゴング格闘技

怪我から復帰しUFC3戦目に臨む中村倫也はムイン・ガフロフを相手に連勝を狙う。

ATTの所属となった中村は世界の強豪と練習を共にすることになるが、その効果を感じさせるような内容を見せることが出来るのか。

ガフロフは危険なファイターではあるが、粗が目立つところもあるので、確実に抑えて勝利することで実力の違いを示したいところ。

この試合はUFCがより強い相手を中村に当てるべきなのかどうかを判断する試合にもなっていると思うので、その内容が求められることになるだろう。

ガフロフはストライキングとグラップリングの両方でアグレッシブな動きを見せてくると思うので、中村は自身の対応力を見せつけるチャンスとなってくるのではないかと思う。

②ペイトン・タルボット (−1100)


Chris Unger / UFC / Getty

バンタム級のネクストスターと目されているペイトン・タルボットは次戦でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。

このタルボットの活躍に注目を向けているファンも多いのではないかと思う。

DWCSの時から突出したストライキング能力を見せており、その支配的な打撃能力はUFCに入ってから更に強力さを増しているように感じる。

そんな強みを支えているのが「臆せず殴り合いに興じる好戦的なマインド」であり、それが危険ゾーンに平気で足を踏み入れる姿勢を作り、対戦相手よりも冷静かつ的確な攻撃を仕掛けることを可能にしているのだと思う。

しかし、そんなタルボットが自身の1番の強みとして挙げている要素は「体力」であり、15分間動き続けることが出来るスタミナでリードした結果、自分の攻撃が通ることになるという旨を語っている。

実際にタルボットは最小限の動きとプレッシャーで相手を動かし追い詰めていく戦い方を見せており、相手のリズムを崩して自分のペースへと引き込みながら打撃でダメージを与えていく試合作りを得意としている。

現在UFC3連勝中のタルボットはその全てをフィニッシュで決めており、「安全なポイントゲームなんてやりたくない」という言葉通りの内容と結果を示している。

そんな将来有望な無敗のタルボットがバルセロス相手にどんな戦いを披露するのか、オッズでも圧倒的フェイバリットとなっているタルボットがフィニッシュ勝利する展開が望まれる。

③ジョニー・ウォーカー (+100)


Jeff Bottari/Zuffa LLC/UFC

現在2連敗中のジョニー・ウォーカーがランキング13位で2連勝中のボグダン・グスコフと対戦する。

殺傷能力の高い攻撃を繰り出すウォーカーだが、ここ最近は強打を武器とする相手に対してのディフェンスが上手く機能しておらず、2連続でフィニッシュ負けを喫している状況。

それを考えるとグスコフは今のウォーカーにとって厳しい相手になるのではないかと思うが、だからこそ勝利を収めるためにウォーカーがどう対抗していくのかというところに注目が向けられる。

オーズデミアに負けた者同士ではあるが、その上でどちらが違いを見せるのか興味深い一戦。

ウォーカーは華やかなフィニッシュ勝利で連敗を脱出することは出来るのか。

④ジャイルトン・アウメイダ 


©︎Zuffa LLC/UFC

ヘビー級の強豪グラップラーであるジャイルトン・アウメイダがトータルで戦うことの出来るセルゲイ・スピバックと対戦する。

スピバックはヘビー級のトップファイター以外には負けておらず、アウメイダにとってはランキング上位勢に挑戦していけるだけの実力を持っていることを証明するチャンスにもなっている。

カーティス・ブレイズ戦で柔術を防がれてしまうと途端に強さが薄れてしまう欠点を暴かれてしまったアウメイダだが、その辺りの対応力の変化もこのスピバック戦では求められることになるだろう。

進化したアウメイダが引き出しの広がりを見せて再び上位勢に挑戦していく流れを作り出すことが出来るのかどうか、そこに注目が向けられる。

一方のスピバックは当然アウメイダのグラップリングに耐える必要があるが、果たしてスピバックはブレイズのようにアウメイダの仕掛けに耐え、その成長を問うことが出来るのか、そこも1つの注目ポイントになってくるだろう。

ヘビー級ランキング上位へと駒を進めるファイターが決まるこの一戦は、今後に影響を与える重要性を孕んだ戦いとなってくるだろう。

⑤タギル・ウランべコフ (−298)


©︎Getty Images

無敗のグラップラー、クレイトン・カーペンターを相手にするウランべコフは同じ武器を持つ相手にどう対抗していくのか。

カーペンターは打撃もパワフルなファイターなので、スタンドのストライキング勝負でも危険な攻撃を仕掛けてくるだろう。

ただ勢いがある分、少し荒さが目立つところがある。

ウランべコフはそういった荒さから生まれる隙を突くことに長けている上に、カウンターのギロチンチョークなども得意としてるので、カーペンターが自分のペースに引き込んでいると思っていたところにカウンターを合わせられるといった展開になる可能性も十分に考えられる。

また、サイズやリーチで優れるウランべコフはその辺りをどう活かしていくのか。

この一戦はウランべコフにとってフライ級のランクが掛かった重要な戦いとなるので、ランクを奪うモチベーションに満ちたカーペンターを相手にどういった対処を見せて試合を作っていくのか、そこに注目が向けられる。

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