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[ONE]若松佑弥はLFAからの刺客を退けて王座戦へ可能性を繋ぐことは出来るのか?

ONEフライ級のトップランカー同士の戦いが11月9日に行われ、アドリアーノ・モラエスがダニー・キンガットに一本勝ちを収めた。

これで空位の王座に一番近い存在となったモラエスは王座決定戦を待つ立場となっている。

そんなモラエスに次ぐ位置にランクしているのが日本の若松佑弥だ。

空位の王座を埋めるに当たって、モラエスがキンガットとの一戦をクリアして1位の実力を示したように、若松もその実力を改めて証明することを求められている。

そこで組まれたのが、若松佑弥VS.ギルバート・ナカタニ。


©︎ONE Championship

LFAで2連勝を記録しているナカタニは打撃も組みもパワフルに展開できる強いフィジカルを持っており、LFAでもタフな試合を乗り越えて連勝を記録するだけの力強さを見せている。

そんな現在プロ4連勝中のナカタニは勢いと確かな自信を手にしている状態であると言えるだろう。

ただ、自信や勢いを身に付けているのは若松も同様である。

若松は前戦でキンガットを3-0の判定で下しており、激しいスクランブルを制した若松はキンガットにチャンスを与えなかった。

ストライキングだけでなく、スクランブルにもしっかりと対応し、寝かされてもコントロールされないように素早く対処していた若松は、ウィークポイントをフォローしてストロングポイントを活かすことが出来る段階にある。

なので若松はナカタニの仕掛けにも対応していけるのではないかと思っている。

しかし、グラップリングの展開に引き出しを持つナカタニのパワフルさに飲まれてしまうと、ペースを握られてコントロールされることになってしまうかも知れない。

そういったことを考えるとこの一戦は、若松がナカタニのレスリング技術に対抗できるかどうかというところが一番のポイントになってくるのかも知れない。

果たして若松はその成長した対応力を活かしてLFAからの刺客を下し、ランキング2位の実力を改めて証明していくことが出来るのか。

ダニー・キンガットに加えて、LFAで連勝を記録しているギルバート・ナカタニを連続で下すことが出来れば、アドリアーノ・モラエスとの王座決定戦へと駒を進めていくことが出来るのではないかと思う。

フライ級に参戦するジャレッド・ブルックスの脅威


©︎ONE Championship

ただ一つ気になるのは、モラエスが対戦を希望していたリース・マクラーレンがストロー級の暫定王者であるジャレッド・ブルックスとフライ級で試合を組まれているということ。

そこで仮にブルックスがマクラーレンに勝ったとしたら、ブルックスがタイトル戦線へと一気に浮上し、モラエスの次戦の相手として準備される可能性も考えられる。

その場合、若松VS.ナカタニの勝者を飛び越えてマッチメイクされることになるのか。

流石に若松が勝利した場合は若松の方が優先されることになると思うけれど、ブルックスがここで勝利を収めればタイトルに絡む位置へと上昇してくることは間違いないだろう。

UFCのフライ級でも戦うことが出来るブルックスはONEフライ級でも活躍を見せることは十分に可能だろうと思うので、ブルックスはここから2階級制覇を目指した動きを本格化させてくるのではないかと思う。

“ザ・モンキーゴッド”は怪しく王座に忍び寄り始めている。

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