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[UFC]連勝を狙う無敗の日本人ファイターたち!
2025年の1月19日に中村倫也がムイン・ガフロフと対戦し、2月9日に鶴屋怜がスチュワート・ニコルと対戦する。
中村倫也VS.ムイン・ガフロフ
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中村倫也はすでにUFCで2戦しており、そのどちらでも判定勝利を収め現在UFC2連勝中。
これで中村はキャリア戦績を9-0としUFC戦績を2-0としている。
多くの日本人ファイターがフライ級で活躍を見せる中、中村はかつての堀口恭司のようにバンタム級でその活躍を見せる数少ないファイターだ。
そんな中村の対戦相手はタジキスタンのムイン・ガフロフ。
戦績は19勝6敗であり、UFCでは1勝2敗となっている。
ONEにも出場していたガフロフは勝ったり負けたりを繰り返しているが、敗戦しても勢いを失わず次戦でしっかり勝ちを掴むところがあり、そこからもタフなタイプのファイターであることが分かる。
パワフルなストライキングと強いフィジカルを活かしたレスリングを武器としているガフロフは危険な攻撃力を搭載したファイターだと言えるだろう。
しかしガフロフは良くも悪くも粗さが目立つところがあるので、大胆が故にミスを起こしやすい面もある。
中村はその粗さに巻き込まれずに、しっかりとその隙やミスを突いていくことが求められることになるだろう。
それが出来れば優位に立つ展開を生み出せるのではないかと思っている。
レスリング力でも中村の方が上回っているように感じるので、ガフロフの粗さが生み出す大胆さや、意表を突くような攻撃で事故を起こされないように対処することが出来れば、リードしていくことが出来るのでないかと思う。
スタンドの駆け引きで後手に回って一発を被弾することだけが懸念される展開となっている。
鶴屋怜VS.スチュワート・ニコル
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UFC2戦目に臨む鶴屋怜はオーストラリアのスチュワート・ニコルと対戦する。
ニコルも鶴屋と同様にUFC2戦目となっているが、連勝を狙う鶴屋に対してニコルはこれが復帰戦となっている。
22歳でMMA10-0の鶴屋と30歳でMMA8-1のニコルとではキャリアの歩み方が随分と異なっているように見えるが、グラップリングが得意という点では共通している。
柔術黒帯のニコルは組みの展開を得意としている特徴があるが、スタンドでもアグレッシブな攻めの姿勢を見せ、全体的に好戦的な印象。
一方の鶴屋もレスリングと柔術をベースとしたハイレベルな組み技術を持っており、RTUでもその技術力は存分に発揮されていた。
恐らくグラップリングの展開では鶴屋がリードを握ることになるのではないかと思うが、ストライキングの勝負ではややニコルが上回る可能性がある。
ニコルは前戦のアギラー戦でも良いオフェンスを見せており、強打を持つアギラー相手にも正面からやり合えるだけの攻撃能力を見せていた。
ただニコルが自信を持っているのは柔術スキルになるので、それを活かした展開作りに移行していく可能性が高い。
つまり何処かではグラップリング勝負になっていくと思われる。
なのでそこで負けないことも重要だが、グラップリング勝負に入る前の打撃勝負で負けてしまうと不利な状態から勝負することになってしまうので、打撃を受けて下がるだけの展開はなるべく避けたいところ。
逆にカウンターを打って牽制したり、スクランブルを制してグラップリング有利の印象をつけることで試合をリードする流れを作っていきたい。
果たして鶴屋怜はアギラー戦でもバックテイクを見せ、コントロール力を披露していたニコルを封じて連勝を記録することは出来るのか。
エスケープ目的でタックルに入る動きをよく見せるニコルには、アギラーが極めたギロチンチョークなどが有効になってくるのではないかと思う。
判定ではなく一本・KOを宣言している鶴屋怜が2戦目で一体どんなパフォーマンスを見せるのか、期待の若手の次戦に注目が向けられる。