イリア・トプリアのライト級転向
UFCフェザー級王者のイリア・トプリアがライト級に転向する意思を示している。
マックス・ホロウェイとの防衛戦がフェザー級最後の試合だったとして、すぐにでも活躍の場をライト級に移すつもりでいるらしい。
そして30歳までには引退することを考えているとも語っているようだ。
2025年には現在持っているフェザー級のタイトルを返上してライト級へと階級を上げていくと見られている。
ただ今現在UFCと具体的な話が進んでいるわけではないので、現状はまだ何も確かなことは決まっていないとのこと。
それでも自分がフェザー級を支配したこと、そして次の階級でも同じことをすると語っているところから考えると、これはもうほとんど確定路線となっているのだろう。
また、かなり短いキャリア設定をしているトプリアは、フェザー級でタイトルを防衛するモチベーションがなくなってしまったことをライト級転向の一つの理由として語っている。
“階級を支配した”そして“モチベーションの低下”、これはフェザー級ではもう相手がいなくなり、有力な相手は全て退けたという考えから来ていると思われるが、果たして本当にそうだろうか?
フェザー級にはまだいるじゃないか、と思ってしまう。
UFC310でも活躍を示した無敗の彼が。
UFCフェザー級ランキング4位:モフサル・エフロエフ(19-0)
フェザー級を語る上で彼の名前は度々挙げられて来たけれど、彼を倒さずにしてフェザー級の征服を語ることは出来ないだろうと思う。
体重のカットが難しくなってきているという部分もあるようだが、エフロエフが王座挑戦に着々と近づく中で、このまま足早に王座を返上してライト級へと転向することになれば、「逃げた」という謗りを免れない状況に陥ってしまうのではないだろうか。
それでも恐らくトプリアはエフロエフを待つことなくライト級へと階級を上げていくはずだ。
しかしエフロエフがフェザー級のタイトルを獲得し、その上でトプリアをコールするようなことになれば、どうだろうか。
批判を承知で無視するのか、仮にそういった反応を見せるようなことになれば偉大な王者としての威厳は損なわれることになるだろう。
それを無敗の王者が許容するとは思えない。
なので、まだ期待は残っていると感じている。
エフロエフは現在4位で上にヴォルカノフスキー、ホロウェイ、ロペスと3人のファイターがいるが、近い将来にはその上位の相手も倒してエフロエフがフェザー級の王座を獲得することになると思うので、トプリアVS.エフロエフが実現する流れも生まれてくるのではないかと思う。
流石に3年の間にはそこまでに辿り着いているだろう。
イリア・トプリアは総合力の高いMMAファイターで、最高峰のストライキング技術を持っている。
なのでマカチェフと戦ったらどうなるのか、これも確かに気にはなるところではあるが、フェザー級のやり残された試合の結末の方が気になるので、その時が来たらエフロエフには是非トプリアを呼び戻してもらいたい。