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豪華イベントONE172の追加カードが熱すぎる②

②秋元皓貴VS.ジョン・リネカー


©︎ONE Championship

種目は異なるものの互いにONEのベルト持っていた元王者同士の対決。

リネカーは総合格闘技で秋元はキックボクシング。

お互いにバンタム級で活躍を見せてきた選手だが、今回の一戦はキックボクシングルールで行われることになっている。

つまり秋元は日本というホームのアドバンテージを得ながら自身の土俵で戦うことが出来ることになるので、余計に負けられない勝負となる。

ただ対戦相手のリネカーは総合格闘技だけでなくムエタイルールの試合にも挑戦しており、その剛腕だけでムエタイでも連勝を記録することが出来るほどの怪物であるため、簡単な相手ではないのは確かだ。


ムエタイ戦でも石の拳で相手を沈めるリネカー

©︎ONE Championship

リネカーの勢いと剛腕の脅威がMAXに到達するのは恐らく最初の1Rになると思うので、秋元はそこで飲まれずに冷静に対処することが求められるのではないかと思う。

リネカーはムエタイでもその剛腕と勢いだけで乗り切る強引な戦法で勝利を手にしているため、このキックボクシングルールでも同じ戦い方を見せてくる可能性は高いと思われる。

しかし、直近のムエタイ戦での敗戦からリネカー自身が強引なやり方で技術差を誤魔化し勢いで乗り切るやり方に限界を感じていたとしたら、この秋元との一戦でファイトスタイルに変化を付けてくる可能性も考えられる。

ただどちらにせよキックボクシングの技術でリードしているのは秋元の方なので、そのメリットを武器にしながらテクニカルな試合を展開することが出来れば、秋元が有利を確保することは可能なのではないかと思う。


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懸念されるのは秋元がリネカーの一発を警戒し過ぎてリズムを相手に渡してしまうこと。

王座陥落と連敗でタイトル戦線から遠のいている現在の状況を鑑みると、どうしても慎重になってリネカーの一発を警戒せざるを得ない状態になってしまうのではないかと思うが、ここで勇敢さを発揮することが出来なければ連敗脱出は難しくなってしまうかもしれない。

キックボクシングルールではあるものの、ここ最近は危ない被弾が目立つことも含めて考えると、秋元にとってこの試合はかなりの試練になっているという見方も出来るだろうと思う。

なので変則的な組み合わせではあるけれど、秋元やファンにとっては十分な意味と緊張感のある戦いになるのではないかと感じている。

リネカーはこれで総合格闘技・ムエタイ・キックボクシングと、ONEの中で3つの競技に挑戦することになったが、どれも負けたタイミングで競技を変えているので、そのモチベーションがどのようなものになっているのか気になるところではある。


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ビジネス的な意味やイベントを盛り上げるための働きを見せるということにフォーカスするようになったのかもしれないが、そうなるともしかしたら一つ一つの競技のクオリティは低下し、中途半端な状態になってしまっているのかもしれない。

なので長い目で見ると今のリネカーの状態は良いものではないのかもしれないが、リネカー自身のカラーとなるファイトスタイルを活かすことが出来ているというのは大きなメリットになっていると感じる。

多様な戦いを提供するONEという団体の特徴をよく活かしているとも言えるだろう。

それもこれも派手な戦い方が出来るが故であり、ONE172でもリネカーそういった活躍の仕方を見せるつもりでいると思うので、尚更秋元の対応力に期待と注目が向けられることになる。

果たして連敗を脱出して王座へ向けたスタートを切っていくことは出来るのか。

このカードもまた非常に楽しみな一戦となっている。

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