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豪華イベントONE172の追加カードが熱すぎる①
武尊VS.ロッタンという夢のカードが実現するONE172は、発表された追加カードによって更なる熱を帯びることになった。
これはもうほとんど日本代表VS.ONE代表の対抗戦のような形になっている。
チャトリCEOは日本の格闘技を高く評価しているようには見えないが、このONE日本大会にかける熱は相当なものがあると感じる。
今回追加カードで出場が明らかになった選手は現チャンピオンもしくはそれに相当する実力を持った選手たちばかりであり、ONEは団体の看板選手をこの大会にまとめて来ていることが分かる。
それは控えめにいっても「格上」となる選手ばかりで、ホームのアドバンテージがあるとは言え日本人選手が勝利を収めることは容易ではない。
それぐらいの強敵がONE172には参戦している。
ONEの中でもナンバーシリーズのメインを務めることが出来るような選手が次か次へと試合を行なっていくことになるので、ONE172は間違いなく大きなイベントになるだろう。
それだけのコストを掛ける価値があると踏んだのか、それとも完膚なきまで叩きのめして改めて実力の差を見せつけやろうと思っているのか、その辺りの思いは分からないけれど、とにかくONEはこの日本大会でとびきり豪華なカードを組み、ナンバーシリーズの中でも特別と言えるような大会を開催しようとしている。
そんな追加カードの中でも特にこれは!と思ったカードが3つある。
それぞれ分けて触れていこうと思うので、ここでは1カード分を記したいと思う。
①タワンチャイ・PK・センチャイVS.野杁正明
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ついこの間スーパーボンをKOしたフェザー級ムエタイ王者のタワンチャイと野杁がぶつかるこの一戦は、フェザー級キックボクシングの暫定王者決定戦となる。
このカードを見るだけでも日本大会の豪華さと対抗戦の意識を感じ取ることが出来る。
しかし、ONEでの戦績や実績を鑑みるとかなりの実力差があるのは明白で、これがムエタイ戦ではないとは言え、野杁にとってはかなり厳しい試合になることは確かだろう。
そもそもフェザー級ムエタイの王座を防衛したタワンチャイと、やっとの思いでONE初勝利を掴んだ野杁とでは団体内での選手価値が全く異なっている。
その上で暫定王者決定戦として大胆にもこのカードを組んだのは、ONEの自信の表れであると同時に、「タワンチャイがフェザー級キックボクシングの王座に挑戦する」という既定路線に野杁を噛ませれば日本大会を盛り上げることが出来るうえに、タワンチャイの暫定王座獲得も達成することが出来て一石二鳥になるという算段もあったのではないかと思う。
そう感じてしまうぐらいこの2人の距離は開いており、本来であれば組まれるはずがないカードとなっている。
見方によっては、どうせ勝てないだろうけど日本大会だから華を持たせてあげるよ、と言わんばかりの余裕をONEが見せているようにも感じられなくない。
確かに野杁がここで勝利を収めることは難しいと感じるが、この大会は日本の地で開催されるので、野杁に対する強者像が増大することで、まさかの結果がもたらされる可能性もある。
どんな形であれ、巡って来たこの最大のチャンスを野杁はものにすることが出来るのか。
目標とする「ONEフェザー級キックボクシングの王座」との距離を測る上でも意味のある一戦となると思うので、日本を代表する野杁正明には持てる力を出し切る覚悟でタワンチャイに向かっていって欲しいと思う。