成果アピールの技法
うまく成果をアピールできない方のために、アピールの技術を紹介します。
半期ごとの個人成果報告やチームなどの成果発表など、ビジネスパーソンであれば、成果をアピールする場は多くあると思います。そのような場で活用いただければと思います。
ダメなケースと対応策
よくあるケース
やったことをそのまま記載する。
言われて対応したことを記載する。
何が問題なのか?
評価する人は、やった価値が分からない。
評価する人は、やったことだけでは評価ができない。
ではどうすればよいか?
やったこと+価値で伝える。
価値を考える
やったことの価値にはいくつかのパターンがあります。
以下の内容を考えてみると良いでしょう。
目標の達成度で考える
最初に設定した目標との関係を述べる。設定した目標をどれだけ超えたのか、超えるまでのスピードを述べる。
状態変化(時間)で考える
期初と現在、取り組む前と後で何がどう変わったのかを述べる。
プロセスで考える
取り組んだことやプロセスの中で工夫した点を述べる。工夫の前提にある問題点や問題の大きさを述べる。工夫の独創性を述べる。
課題で考える
取り組む課題がどれだけ困難か、今までできなかった理由、問題を克服できた理由を述べる。
正当性で考える
会社や部門などの大きな方針との整合や、そこへの貢献を述べる。
貢献度で考える
会社や部門などの大きな目標への貢献やクライアントにどう役に立ったかを述べる
将来への影響で考える
今後もたらすであろう期待効果を述べる
副産物で考える
取り組みによって得られた組織力への良い影響や効果を述べる
予期せぬ効果で考える
当初予想していなかった副次的な効果や、狙いとは違ったところへの良い影響を述べる
新規性/オリジナリティで考える。
今までのやり方をあげて、その差分を述べる。
改善効果で考える
今までを否定する。やったことの効果を述べる。
チャレンジで考える
初めての取り組み、今まで誰もやってこなかったことを述べる。
数字での効果アピール
もし数字で評価できるものがあれば、客観的なデータとして大いにアピールできます。以下のような成果がないか考えてみると良いでしょう。
売上の向上
原価の削減
スピードの向上
回転率の向上
期間の短縮
省人化
手間が減る
新しい利益
組織力への貢献
会社は一人では成り立ちません。会社を運営していくにあたり、以下の貢献があればアピールになります。
ノウハウの獲得
プロセスや体制の改善
よくある質問
成果をアピールすると以下のような質問が出る場合が多いです。アピールするときには対策しておきましょう。アピールポイントを探すときにも、これらの質問は役に立つと思います。
何が新しいのか?
今まで通りではないのか?
ただその作業をやっただけではないのか?
指示されてやっただけではないのか?
それは全部自分で考えてやったのか?
それは全部自分だけでやったのか?
当たり前ではないか?
何がオリジナルなのか?
それは本当なのか
以前の〇〇(取り組み)との違いは?
何が変わったのか?
〇〇(成果報告の内容)とは何か?
部門の目標との関係は?
なぜこれをやったのか?
人と時間があればできるのでは?
何が大変なのか?
他の人でもできるのでは?
他の会社でもできるのでは?
これで計画がどう進んだのか?
顧客にどう役立ったのか?
おわりに
せっかくの頑張りが評価されないのは勿体ないです。
この記事を参考にしてきただき、どんどんアピールしていきましょう。