高校3年生、受験勉強と共に・・・
1983年(昭和58年)、私は高校3年生で受験勉強のため、夜に勉強していました。
当時、同級生の間で話題となっていた、あるラジオ番組を紹介します。
深夜のラジオ番組 「ヤングタウン」
ヤングタウン(ヤンタン)とは、
近畿広域圏TBS系列MBS毎日放送の番組「ヤングタウン」は、毎日22時から23時30分までラジオで放送されていました。
ちょうど勉強がひと段落ついた頃に放送されており、同級生の間では翌日の話題のネタになることがよくありました。
(以降敬称略)
谷村新司、チャゲ&飛鳥、嘉門達夫、ダウンタウン、明石家さんまなど、多彩なパーソナリティが出演し番組を盛り上げていました。
当時はメールなどの通信手段がなく、リスナーとのコミュニケーションは主にハガキで行われ、リクエストや質問に答える形でした。
採用されたリスナーには「ヤンタンステッカー」が贈られ、これをカバンに貼ることがちょっとした自慢です。
また、生放送ということもありハプニングも楽しみの一つでした。
お笑い芸人がゲストに無茶振りする場面や、女性パーソナリティが赤面するような会話が繰り広げられることがよくありましたね。
今の時代だったらコンプライアンスが・・・と叫ばれるかもしれません。
私は現在ほとんどラジオを聴くことがありません。
この記事を書きながら当時を懐かしく思い、久しぶりに聴いてみようかな、という感情になってきました。
今と昔の違いを感じることができ、時代の変化に気づくことができるかもしれませんね。
以下に、自分の中で印象に残っているパーソナリティを紹介します。
火曜日、パーソナリティが超人気デュオ
1983年当時、火曜日のヤンタンは、絶大な人気を誇ったチャゲ&飛鳥がパーソナリティを務めていて、この日は特に女子生徒に人気がありました。
「万里の河」で一躍トップアーティストとなり、その後もヒット曲を連発し、チャゲアス人気は衰えることはありませんでした。
チャゲのユーモア溢れるトークと、飛鳥の甘いボイスは、当時の女性リスナーを魅了したことでしょう。
その翌年、嘉門達夫に交代しましたが、ヤンタン火曜日の人気は全く衰えていませんでした。
替え歌で一世風靡した嘉門達夫は、チャゲアスのスタイルとは異なり、お笑いを中心に番組が進行しました。
また、超人気アイドルである河合奈保子の存在も大きく、嘉門達夫とのやり取りも絶妙で、深夜でありながら大笑いした記憶があります。
水曜日、独特なアニメ声のパーソナリティ
ヤンタン水曜日は、あのねのねの原田伸郎(のぶりん)がパーソナリティを務めていました。
最近では「ねこニャンニャンニャン」がTikTokでブームとなり、動画を投稿している人をよく見かけます。
「ねこニャンニャンニャン」は一度聞いたら絶対忘れないフレーズとして有名で、当時の子供達は学校でよくモノマネをしていました。
ヤンタン水曜日は男女を問わず人気があり、またのぶりんの軽快なトークでリスナーを楽しませていました。
さらに、大津びわ子(びわりん)の存在も非常に大きかったと思います。
特徴のあるカワイイ声で、今で言う「アニメ声」と表現したらいいのでしょうか?
ラジオだから顔が分からず、またテレビに出演しない人でしたので、そのカワイイ声から姿を想像していたリスナーは、多く存在したと思います。
(実際、可愛らしく素敵な女性です)
のぶりんが、びわりんをいじる時に、びわりんが困って発する声に悶絶したのは、私だけではないはずです。(笑)
金曜日、超人気グループが登場
谷村新司さんのご冥福をお祈り申し上げます。
人気絶頂の3人組、「アリス」の谷村新司が金曜日のパーソナリティを務めていました。
堀内孝雄、矢沢透もよく番組に登場し、彼らの中の良さが感じられるいいグループです。
また、ばんばひろふみ、岩崎良美という大人気の歌手も一緒に登場し、谷村新司と共に軽快で楽しいトークを展開していました。
翌日の学校が午前中だけということもあり、男女を問わずリスナーが多いという特徴があります。
番組のコーナーも多彩で、恋愛トークから下ネタトークまで、面白過ぎて勉強をほったらかしで聴き入っていました。
中でも「女性立ち入り禁止コーナー」では、谷村新司が甘い声で囁くようにリスナーの下ネタハガキを朗読する場面では、多くの男子生徒が興奮したのではないでしょうか?
50年以上続く長寿番組。世代を超えて・・・
現在でも続いているラジオ番組で、若いパーソナリティが番組を牽引していることと思います。今の学生達も聴いているのでしょうか?
もし、聴いている方がいたら、当時のリスナーの子供さんでしょうか。
インターネットの普及により、スタジオとリスナーがリアルタイムで繋がるので、当時とは違った楽しみ方ができるかもしれませんね。
40年ぶりにヤンタンのことを思い出し、また聴きたくなりました。
私と同世代で関西圏に在住している人は、何か共感できるものがあったのではないでしょうか?
ぜひご感想をお聞かせください。