花まつり
卒園アルバムを見返す中で、やけにブサイクな写真を発見した。
煌びやかな衣装に身を包み、お化粧もしている。
手には花を持ち、隣には母の姿。
写真に写る私はそれはそれは気怠そうな表情をしていた。
このブサイク写真は「花まつり」で撮られた一枚である。
通っていた保育園が仏教保育であった為、
私は「花まつり」の稚児行列(ちごぎょうれつ)に参加していた。
稚児行列で頭につける「天冠」が重くて、私は不機嫌になっていたらしい。
なんとなく覚えている。
なぜ私はこんな重いものをかぶって、歩かなければいけないのだろう。と思った。
今覚えば、貴重な経験だった、参加できてよかった。
物事の大小に関わらず 「めんどくさい」 「嫌だ」 「やりたくない」 をやりきった先に「貴重な経験」 があるのだと思う。