金と権力を超える「法則」①
仏教は近代科学と両立可能な唯一の宗教である。
~アルベルト・アインシュタイン~
世紀の大科学者アインシュタインのこの有名な言葉は、“宗教は非科学的”という従来のイメージにヒビを入れるに十分だろう。
ただし、「宗教」といっても、その対象は「唯一」とあるように、【仏教】だけを名指ししている。
そこで今回、
仏教がどう「科学」と両立するのか?
を調べてみた。
まず第一に、【仏教】が【他の世界宗教】と一線を画する点がある。それは、
「神」のような【絶対者】がいない
ことが挙げられる。
なんといっても、仏教でいう【仏】は、
仏陀(ブッダ)=「目覚めた人」
の音訳であり、【仏】といっても、どこまでも【人間】なのだ。あえて普通の人間との「違い」を言えば【宇宙の絶対の法則に目覚めた】という一点である。
それは、相対性理論という【宇宙の法則】を発見したアインシュタイン同様に、発見された【法】はスゴいが発見した当のアインシュタインは、たしかに「神のようにあがめられる」としても、それでもなお欠点だらけの【人間】であることと同じである。
つまり【仏】とは《支配者》でもなければ《世界の創造者》でも《完全無欠》でもない。悩みもあれば病気にもなる【生身の人間】なのである。
なによりまず、ゴータマ・シッダールタという、2500年以上も前のインドに生きた【歴史上の人物】だ!
だから【仏教】では、
「神は存在するのか?」
「仏は存在するのか?」
という命題などとは無縁なのである。
つまり「神」と違って、
【仏】の存在がすでに証明されている
という、まさに“その一点”においては【仏教】に、
非科学的な要素は、無い
と言えよう。
さて、それでは、地球上において最初に仏陀(ブッダ)となった、つまり【成仏】したとされる仏教創始者【釈尊】(尊称)その人が、約2500年以上前のインドの菩提樹の下で発見し、覚知し、悟達したとされる、
【絶対的な法則】
とはどのようなものなのだろう?
その【絶対的な法則】は科学の批判に耐えうる内容を果たしてそなえているのであろうか?
次にその点を調べてみたい。
②へつづく…