見出し画像

自分の文章を校正するのって難しい

こんにちは。架空書店「鹿書房」店主、伍月鹿です
2025年最初のnoteです。今年も鹿書房、および伍月鹿をよろしくお願いいたします

年末年始は忙しかった……
勤めているお店は普段は不要な残業ができないのですが、数日連続で残業しないとやっていられないくらいの忙しさが続きました
そのままの勢いで初売りの慌ただしさもあり、先日は久しぶりに寒暖差アレルギーの鼻炎を発症してしまいました
社会人なりたての頃からずっとあるアレルギーなのですが、どうやら疲労がたまると症状が出やすいようです
枯れたカスッカスの声で接客することになってしまって、お声かけてくださったお客様には申し訳ない気持ちでいっぱいでした

プライベートでは、もりもりと執筆作業を進めております
執筆を止めていた長編の方向が定まって、物語が佳境に入っています
新しく書いていた短編も仕上げ段階です。また近日中に公開のお知らせができると思います
noteでの企画も計画し、書き溜めを作ろうと奮闘しています。今年も短期連載や好きなものをたくさん紹介していきたいです

ところで、文章をひとりで書いているとどうしてもぶつかるのが校正の難しさのように思います

わたしは過去の記事でも書いたとおり、メモ帳に文章を書いています

完成したものは何度も読み返してから公開しておりますが、それでも誤字脱字は見落としてしまうことがあります
そのため、長編やオリジナル作品に関しては文章を一度Wordにコピーして、Wordにあるスペルチェック機能を使うようにしております
ですが、案外Wordは誤用表現や表記ゆれまでは確認してくれない……
また、自分の文章はバイアスがかかっている状態で読んでいるらしく、似たような表現を繰り返していることになかなか気づけないこともあります

そこで、最近新たに取り入れるようにしている校正方法をいくつか紹介しようと思います

◇ 無料校正サービス

・文章校正サービス PRUV

こちらのサイトは無料で使用できる校正サービスをあげられている様々な記事でも満場一致でおすすめされておりました
とにかく、痒い所に手が届く機能が素晴らしい
基本の誤字脱字だけではなく、慣用表現や同音語の誤り、非常用漢字の指摘などもしてくれます
アップグレードをすることでチェックできる文字数を増やすことができます
わたしのクレジットカードではエラーが出てしまったので、様子を見つつまた挑戦してみます。課金させてください……

わたしはどちらかというと硬めの文章なので、非常用漢字の指摘がありがたい。作品に合わせて開く漢字を決め、一覧を作って確認をしているのですが、それでも自分では見落としてしまうことが多いんですよね
何気なく使っていた表現も注意が必要であるという指摘を受け、別の単語に書き換えることもできます。結果的に表記ゆれの訂正にも役立ちます

・Enno

こちらのサイトはPRUVに比べるとややシンプル
文章を貼りつけるとエラーを検出した箇所をハイライトして表示してくれます。基本的に使用回数の制限もなく、エラーがなくなるまで繰り返し使用することをサイト内でも推奨してくださってます
こちらも単純なエラーの他に、複数用法や冗長な表現の可能性を指摘してくれます。「〇〇することが出来る。」という文章をわたしは多用しがちなので、不要な表現を削るのに役立ちます
主に文法や誤字を見つけることに特化している印象です。わたしは仕上げにエラーが残っていないか確認するのに使っています

他にも現在は様々なサービスが登場しているようなので、どのツールをメインに使っていくのかはまだ手探り状態です
正直、上記サイトだけだと物足りなさや不便も多いので、自分に合ったものを見つけたいですね。一太郎の導入が一番手っ取り早そうなのはわかっているんです


◇ セルフ校正

便利なツールがあるとはいえ、やはり自分でも確認しないと文章のブラッシュアップには追い付かない状態
自分で校正作業をする際は、とにかく無になります。バイアスを捨てて、心を鬼にするのが重要です

・とにかく読み返す
最近は出先で作業していることが多いです
書いた画面とは異なる画面に書いた文字を表示させ、上から読み返します
そこで文章の流れがよくないと感じたところ、表現を変えたいところ、意味が通っていないところなど、気が付いたところをすべてメモ
気づいた表記ゆれもメモして、ひたすら読んでいきます
後日、メモを元に文章を訂正します

この作業をするようになってから、文章の中で生じてしまっている矛盾に気づくことが多くなりました。書いた画面で読み返すだけで満足してはいけない
.txtファイルはGoogleドライブでそのまま表示ができるので、仕事の休憩中にスマートフォンで作業をするようにしています。だらだらしたくないときのいい暇つぶしにもなります

・Wordに文章を貼り付けて、検索機能を使う
ここでは表記ゆれと重複表現をとにかく駆逐します
登場人物の名前や開くと決めた漢字、作品の中で登場する固有名詞など、間違えやすそうなものをひたすら検索します
思っている以上に、ここで誤字を見つけます。Wordくんのスペルチェックとは
ちなみに検索機能はメモ帳にもありますが、一気にハイライトしてくれるWordが便利です

・引き続きWordで検索機能しまくる
上記の修正が終わったら、次は自分の文章によく登場する表現を検索していきます。「こと」「なの」「ところ」「だろう」「らしい」「それ」「だが」「しかし」「ふと」「微笑」「感じ」など、文章を見返しながら目についたものをひらすら入れて、確認していきます
数百文字の中で15件とか出てくるので恐ろしいです(笑)
冗長になっていると感じたところは容赦なく削除
繰り返し似たような表現が続いていると気がついた場所は大幅に変更を加え、どうしてもこの表現をしたい、と感じるところだけを残していきます

作業後に再び同じ単語を検索したとき、結果が減っていると達成感があります
この作業をするようになったのは一昨年くらいからなのですが、自分の文章の癖がよくわかって面白いです
とにかく展開を書いているときは細かな表現に構っていられないものですし、最初から意識して美文を書くのは難しい
でも、修正を重ねることで満足いくきれいな文章に近づけられているのではないかと自画自賛しております


えっ、いままであんまりこういう作業しないで文章書いてきたの……?

というツッコミが聞こえる気がします。本当、自分でもどうかと思います。文字書き歴だけは無駄に長いのですが、自分が楽しければ満足だった時期が長すぎたようです
感覚でここまで書けてきたのなら、わたしの日本語力も捨てたものでは……ごめんなさい。まだまだなことは重々承知しております

そしてこのnoteの文章は別に校正していないというブーメラン
伍月鹿のいいところは成長し続けるところです


今年はそんな成長した伍月鹿の文章をお届けする一年にしたいと思っております。地道な作業に楽しさを感じ始めております。相変わらずののんびりペースになるかと思いますが、お見掛けした際はよろしくお願いいたします


いいなと思ったら応援しよう!

伍月鹿
応援お願いします🦌