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◎癸丑(干支番号50):(世の中の役に立つ人)【よりみち解説】

癸丑(癸辛己):天南星(貫索龍高車騎)     10-6

『丑は北方の土、それに座すところの水は、相当の身旺である。同時に北方の水は暗く鬱気の性を持つ。故に癸丑をもって「溝渠の水」という。~』
(朱学院算命学六十花甲子法の癸丑日より一部抜粋)
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*解説
癸丑は、冬の水で従星の丑土は、天南星の10点で身強です。
そのため、この北方の水は、冬の土に強く剋され水の流れをせき止められて凍ってしまう恐れがあります。
つまり、
暗く冷たい水。
これは、水の動きが少ない。
それで、
凍結を防ぐ。
濁らせない。
腐らせない。
そのためには流れをよくする水路「溝(こう)渠(きよ)」でなければなりません。
水の動きが少ない冬の湿った丑土では、土が崩れ落ちようものならよけいに濁水になりやすい。
それで、水の道と流失先の確保が優先です。
それには、戊癸干合で火性変化の方法も考えられるが、日支の丑土が北方陰土で水の気が強力ゆえに変化しずらい。
そのためこの場合は使いにくいとみなします。(注釈※)

それなら、癸水を支障なく流すことのできるものをみつけなければなりません。
それは、水生木となる木性。

これを、星で言うなら
鳳閣星(甲木)
調舒星(乙木)
天貴星(卯木)
天恍星(寅木)
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これは、
宿命に上下とも木性となる乙卯や甲寅があると、水生木としっかり流れてありがたい。
しかし、
日干支癸丑の天中殺は寅卯です。
なので、
これらの地支をみると成功してもむなしさが残ります。

これは、
鳳閣調舒中殺になります。
なので、
女性なら子育てとか、男性なら部下や後継者とかになりますが、子どもや部下を立派に育てあげることはできる。
でも自分には縁薄く虚しさが残ります。
だから、
そういう方にはどういうアドバイスが必要か?
それは、
その事柄に期待をかけるとか、思い入れを持つとかしないこと。
それならむなしさは生じません。
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*
癸丑は、辛丑と同様、未(夏)の冲動や午(夏)の害は、丑にせき止められるのを抑えるのでありがたいです。
*
癸水は、
本来周りをうるおすのが役目ですから汚れを嫌います。
なので、
流れを止めてよどみを増すなら戊土、己土の透干はありがたくないです。(土剋癸)
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また、
子丑の支合は、冬の冷水が増すばかりで余計に寒くなり凍ってしまいます。
これは、特にありがたくないです。
そのことから、
自然界をうるおす癸水の役目は果たしにくくなるわけですから、こういう人は自己本位で、目先の利益ばかりを追い、世の中をうるおさない人になります。
なお、
この場合の対処法は、個々の宿命を守護神法をみながら消化の仕方を探っていくことになります。
※別記事に癸丑日の通常版があります。
読者からは、この【よりみち解説】で理解したあと、短めの通常版を眺めると読みが早くなり記憶にとどめやすくなるという報告がございます。
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宮崎駿、三浦皇成、ラサール石井、高樹のぶ子、マニュエルシュワルツ、今井絵理子、江川紹子、伊藤博文、アグネスチャン、姉歯秀次、桐島ノエル、川端康成、秋山よしたね、上島竜兵、中田敦彦、文鮮明、高須シズ、東尾修、河野太郎、フェルメール、ジョージハリスン、ナタリーウッド、ヌートバー、村田沙耶香、王貞治など
(注釈※ 干合効果について:ここでは日干支に限った話で、実際は宿命により月支等から見比べて判断していきます。なお、干合のしやすさとかの仕組みは、学校などにおいて上級干合論のうち、干合の成立条件の陽強陰弱論その他から理解することができます。)

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