◎己未(干支番号56):(心広く器の大きな人)
己未(丁乙己):天南星(龍高車騎貫索) 10-5
『未の土用は実る場所であり、味の場所であり、それが田園の土と同所に会座するゆえに「稼穡の豊穣」という。~』
(朱学院算命学六十花甲子法の己未日より一部抜粋)
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*解説
地支の未土は、夏の終わりで作物が実る場所です。
この「未」は、枝葉が繁茂している木の形で、その枝の先に実が付けば口にすることができることから「未」と「口」を合わせた漢字が、「味」。
未の土用は味の場所でもあります。
この日は、
己土、未土と上下共土性です。
田園の土地と同じ所にあるため、種を蒔き、また植え付けた作物が多くの収穫を期待できるほど広くて豊かな畑になります。
それで、「稼(か)穡(しよく)の豊穣」と言います。
未土は、
燥土なので水性、とくに雨露の綺麗な癸水と火性、とくに陽光の丙火がありがたいです。
さらに、
作物の木性、とくに甲木があれば申し分のないりっぱな畑になります。
これを人にたとえれば、見事な人生をあゆむことができますよと書いてあります。
もしも、
癸水や丙火がなければ努力しても育たないです。
たとえ芽が出ても、育ちづらく折れて枯れたりしては、どんなに頑張っても実りのない孤独でさびしい人生となりがちです。
己未日の人の二つの土性は、積み重なりなので、本質的に粘り強く、堅実な人生を積み上げる性格を持っています。
もしも、
宿命の中で丙火癸水がそろい、これに加えて伝達本能の鳳閣調舒になる金性が加われば「土金育秀」と言いまして、人を育てたり、教えたりする分野で大器の人物となりえます。
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与謝野晶子、渡邊恒雄、長友佑都、ジャガー横田、福島みずほ、高円宮、小島慶子、北島三郎、千葉真一、有田哲平、高島政伸、山路徹、広川ひかる、松本孝弘、坂東三津五郎(九代目)、アウンサンスーチー、高橋洋子、浜田美波、美波、服部幸應、堀米雄斗、スティーブチェンなど