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壊れていく心と、知らなかった真実

保健室登校や遅刻、早退が当たり前になっていました。J君との関係も続いてはいましたが、私はどこかで限界を感じていました。

ある日、思い切って自分の気持ちをJ君に伝えた気がします。でも、J君の返事は思いもよらないものでした。

「ごめんね、俺は好きでも好きになれないんだ。実は、元カノって言ってたけど…夏休みに死んじゃったんだ。だから…」そう言われた瞬間、私は言葉が出なくなりました。「ごめんなさい」と、心の中で繰り返していました。辛い過去を抱えている人に、自分の気持ちを押し付けてしまったことが本当に申し訳なかった。でも、彼の力になりたいという思いと、どうしようもなく増していく好意の狭間で、私は自分自身を責め続けていました。


J君とのすれ違い

J君から電話がかかってくれば、話しました。メールも彼から来れば少しやり取りが続きました。でも、すべてはJ君のペースでした。私は自分から連絡をする勇気が持てず、ただ受け身でしかいられなかったんです。しつこいって思われたくない気持ちが強すぎて、何もできませんでした。そんな日々が続く中、夜はどんどん眠れなくなっていきました。J君から連絡が来るのを期待しすぎて、毎晩、眠れずにただ待っていました。

ついには、彼の亡くなった彼女の声が聞こえるような気さえしてきました…(笑)私の心がどんどん壊れていくのを自覚しながらも、どうにもできませんでした。。


壊れていく心、見えない未来

何も知らない父親は、私が泣いているのを見ると怒りました。「学校にも行かないで、何を泣いているんだ?」という気持ちだったのかもしれません。私はただ「ごめんね」と心の中で呟くしかありませんでした。

一方で、お母さんはいつも私のそばにいてくれました。学校の送り迎えまでしてくれて、本当に心配してくれていました。「ありがとう、ごめんね」と思いながらも、どうすることもできませんでした。

精神的にどんどん追い詰められていった私は、ついに精神科を訪れることになりました。ドーパミンの話や、意味のわからない薬が処方されましたが、その薬を飲むと体が震えてしまい、恐ろしくてやめました。結局、精神科に行ったのはその一度きりで、経歴にも残らずに済みました。あの経験を通して、自分には合わないと感じて、それ以来、薬には頼りたくないと思いました。


周囲の優しさと、私の心

そんな中、学校に行くとクラスメイトが私のことを心配してくれていました。「忘れられた人じゃなかったんだ…」という安堵感と、嬉しさがこみ上げてきました。精神的には限界に近づいていたものの、周囲の優しさにはとっても救われたのを覚えています。

でも、まさかこの後にあんなオチが待っているなんて、当時の私は夢にも思っていませんでした(笑)。

続く…

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