春の御所で京都の雅に浸ってみる、の話
3月20日から御所で春の特別公開が始まりました。
近くに住んでいるのに、「混むやろなぁ」とか「御所、広いしぎょうさん歩かなあかんやん」とか言い訳を用意して行かなかったのですが、今年は重い腰を上げて春の雪がちらつく中、行ってきました。
交通手段
御所に行くには京都駅から地下鉄に乗り丸太町で降りるのがベストです。
地下鉄の駅から地上に上がると、直ぐに御苑の門は見えますが、御苑は想像以上に広いです。目的地の御所に着くまでは、まあまあ時間がかかると心して来てください。
ちなみに、御所とは明治維新まで天皇がお住いになっていた紫宸殿を含むエリア、御苑はその周りをぐるっと囲んだ広いエリアをいいます。
春の特別公開
入口でセキュリティチェックを受け、入館証を頂いたら出発です。
この日は平日のせいか、7割くらいが外国からのお客様の様子。
入ってすぐに、今年の大河ドラマにちなんで源氏物語の絵巻が展示してありました。
玉鬘、明石、夕顔、空蝉。。。まさに、あの物語です。
お公家さんのお家に保管されてたそうですが、美しい色彩で目を奪われます。
隣で見ていた人が「amazing!」ってさけんでました。
美しい金のふすまに散りばめられた平安絵巻、色彩も鮮やかで「あめいじんぐ」で「まーべらす」です。
宮内庁の職員さんが案内してくれるツアーもあります。みなさん、熱心に話を聞いておられます。
お雛さんの世界に浸かってみる
暫く行くと、鮮やかな朱色の門が見えてきました。
門をくぐって中に入ると、正に、お雛さんの世界!
ここは紫宸殿。右近の橘と左近の桜も見えます。
お雛さんの飾り方は、御所の紫宸殿に倣っているのだそうです。
ちなみに、男雛と女雛の並び方は、京都とその他の地方では反対なんだとか。
京都では向かって右が男雛、左が女雛です。
建物は巨大で、朱色の門に囲まれたエリアは荘厳な雰囲気を漂わせています。
奥へ進むと、どんどんプライベートなスペースになっていきます
一番奥は天皇がお住いになっていたところ。
けばけばしくはないけれど、素晴らしく豪華です。
平安装束を眺める
紫宸殿の外に装束が飾ってあり、雅な気分を盛り上げます。
こうしてみると、ほんまにリアルお雛さん。
自分の国のことでありながら、まるで別世界に迷い込んだような気がします。
装束の色や重の方法まで、それぞれに意味が込められています。
期間中は雅楽の演奏もあるそうですが、見逃してしまいました。
残念。
春の特別公開、別世界のような、京都の雅にどっぷり使った時間でした。
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