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プロなら何でも出来る?の話。
あるお客さんに言われました。
「四隅にコイン置いて、その上にカード置いて集まるヤツやって!」と。
その時、僕は4枚の同じコインも持ってませんでした。
何より普段やらないので、手順を覚えてませんでした。
僕は答えました。
『コインも無いですし、やり方を忘れてしまいました』と。
するとお客さんは「あんたプロなんやろ?プロやったら何でも出来んとアカンで」と言われました。
僕が『事務所に所属してる訳でも無いんで、そういう意味ではプロでは無いですね』と伝えると、そのお客さんは「な〜んや!プロちゃうんか!それやったら しゃあないな(仕方ないな)」と言いました。
こういう考え方の人ってたまに居てます。
プロなら何でも出来ると思ってる様です。
何だかんだ言いつつ、手品見て喜んでました。
そのお客さんが帰り際に「あんたプロになれるで!」って言ってました。
僕は『有難う御座います』って言いました。
プロの線引きって何なんでしょうね。
考え方としては料理人が近いかも知れませんね。
料理研究家等はフランス料理でも中華料理でも何でも作ります。
プロの料理人も、作ろうと思えば作れるでしょうけど、やっぱり専門で得意な分野があります。
ひょっとしたら、他の料理は出来ないかも知れません。
人によっては、何でも作れる人の方がプロと思うかも知れませんね。
高級なホテルでお皿も借りて、そこにスーパーで買ってきた刺身を並べて出してら、何人がスーパーの刺身だと気が付くでしょうか?
居酒屋で有名なシェフの作った料理を出したら、何人が気が付くでしょうか?
何年も予約の取れない、世界で有名なシェフの料理が、食べれる土に野菜を乗せただけの料理でした。その価値を何人が分かるのでしょうか?
こうやって考えると、プロって難しいでしょう。
なので僕は何も気にしない様になりました。
自分が“良い”と思ったものをやる様になりました。
そこから反応の良い物を選んで来ました。
もちろんお客さんの事も考えて、『こんなのも喜んで貰えるんじゃないかな?』と思う物もやります。
考え出すと切りがないです。
ただ言えるのは、自分の事だけ考えていてはイケナイって事。
自分の為に手品をするのではなく、人の為に手品をする。
それで喜んでくれたら、それでいいんじゃないかな。
みんなの喜びが自分の喜びになる。
それでいいんじゃないかな と思います。
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