ウケたい人は、僕のやらない事をして下さい。
手品でウケたい人は、僕のやらない事をして下さい。❝ウケる手品❞みたいな言葉を目にしますが、その手品のやり方は解説していても「こうやって演じればウケます」って事は解説してません。
まぁ、ウケるウケないは演者のキャラクターや資質にもよるので、一概にウケると言い切る事は難しいのは分かりますが、❝私はこうやって演じてます❞くらいは解説があっても良さそうなのですが、それがありません。本当にその人が実際に演じているのかすら疑問に思えてきます。
手品でウケるのって、案外難しい事です。
①最初にギャグ系のマジックをやる
一番最初に、思わず「なんだそれッ?」って言いたくなる様なギャグ系のマジック(?)をして、お客さんの心を掴みましょう。
②大きな音や大きな声で反応を得ましょう
マジックの最中にテーブルを叩く等のリアクションで、大きな音を出したり、大きな声を出したりすると、お客さんはビックリし、その勢いでお客さんはリアクションする事が多いです。
…と、まぁ、大まかに書きましたが、上記に書いてある事をすると、お客さんからのリアクションがあり、ウケる事に繋がります。
以上が他のマジシャンを見ていて思った事です。お客さんの反応を得ているマジシャンを見ていて、『声の勢い凄いなぁ』なんて思っていました。
最初に書きましたが、僕はこの様な方法は使いません。
マジックバーでメッチャ笑ってたお客さんが、帰り路で「なんか疲れたなぁ」とか「面白いけど年に1回でいいわ」とかを言ってるのを何度か聞いた事があります。
演者側や店側は、お客さんが笑ってたら良いと思う方が多いですが、決してそうではありません。
ただ笑わせているだけなんです。
笑いを無理やり引きずり出して、それを成功と勘違いしている様に思います。
それって本当に楽しんで頂けてますか?
手品、特にマジックバー等は笑いはあった方がいいですが、固執する事もありません。
自然に笑ってもらって不思議を楽しんでもらう、それが手品師の目標であって欲しいです。