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マジックを見て疲れるとは。

 当時、出勤していたお店に向かっている時、そのお店からお客さんが出てきました。
店員さんが見送って店員さんは店に戻りました。
そしてお客さんが言いました。

「いやぁ〜、…疲れたね…」

実はこういったお客さんの“本音”を聞いたことは何度かあります。
もちろん「おもしろかったー!」って言うのが多いですが、中には疲れる人も居ます。

その辺りを僕なりに分析しました。

マニアは平気で一般の人は何故疲労するのか。

一応書いておきますが、“一般”と言う表現は見下している訳ではありません。

マニアは同じ事(練習)を何度も繰り返し、ある時は鏡に向かって繰り返し、ある時は動画に撮って繰り返ししてる様子は、もはや変態なので、僕の認識はマニア<一般人なのである。

 話を戻しまして、“何故一般の人が疲労してしまうのか”ですが、まずマニアの人はマジックを見慣れてると言う点があります。
この“見慣れ”とは、見慣れている事で、パターンや系統が記憶されていきます。
なので、新たにマジックを見る時に、見始めた時点で、記憶にあるパターンを想像し、何となく予想をする事が出来ます。

これが見慣れて無いと、予想は無いですし、現時点の確認(カードを混ぜたなとか、好きなとこでストップって言った等)しかありません。

つまり、どの様に進むかが分かりません。

 それに付け加えると、マニアは“フリーで選んでカードを返して、◯◯して、あの技法使って…”等、マジックをしていると見えてくる所がありますが、マジックをやってないと何も見えません。
そう考えると、かなり不思議に見えると思います。

不思議な事に対して、「すごーい!」喜ぶ人とそうでない人が居てるので、その辺りも疲れになって来る原因かと思います。

 ただ単に不思議なマジックが連発したら、やっぱり疲れてしまいます。
カード当ての連発は、カードを覚えておかないといけないと言う部分もあります。

合間に笑える物やストーリーのある物を挟む等をして、少し休める所を作っても良いかと思います。

ストーリーのある物は、話の部分があり、現象が連発する様な物では無いので、少し落ち着いた感じになると思います。

 笑える物も、笑いを誘うものか、笑わしてるのかで変わってきます。

 前にも書きましたが、不思議な物が好きな人ばかりでは有りません。
そんなに不思議な物が好きな人が多いなら、マジックはもっと一般的になってるでしょう。
演じる側ではなく、見るだけの人がもっと増えて良いハズ。

今のマジックの形だと、一般に浸透してないのが現実。
何らかの対策がいるように思います。

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紀良京佑
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