リフレクション・ケースへの想い。
リフレクション・ケースについて書いていきましょう。
考え出したのは2020年辺り…、と書いてましたが、振り返ると僕が二十代の頃に、同じ現象(?)を考えてました。
デックケースの底をカラーコピーして切り取り、反対の面にミラーシートを貼り、底の模様に合わせて置いて、デックに付いてるセロファンを被します。
セロファンをズラして、ギミックを反転させて、斜めになる様にしてテーブルに置き、カードを見るという方法でした。が…、
まずセロファンをモソモソ動かすのが怪しく、セロファンを少しズラしたまま置いておくのも怪しく、ギミックも見えてる状態で、しかもセロファン越しにカードが見にくいと、良い所が有りませんでした。
そのまま時が過ぎて2020年。
昔、こんなの考えてたなぁと思い出し、考え直しました。
セロファン越しには見にくいので、セロファンをどうするか考えました。
セロファンの外にギミックを付けるか等考えましたが、不自然になってしまうので、セロファンにギミックを付けるのはやめました。
セロファンを取った状態で考え始めます。
条件はケースからギミックがハミ出さない。
ミラーがケース内に収まり、普通のケースに見える事。
デックが収納できる事。
いくつかのパターンを考えて試作。
ギミックの部分が勝手に開いてしまう等、色んな不都合がありました。
この形にしたらどうだろうと、試作を作ってみる。
良くない部分が見付かるの繰り返し。
そんな時に、『この機構なら行けるのでは?』と、試作を作ってみた。
上手く行きました。
後はギミックの部分をどの長さが良いかを試しました。
『この部分を5ミリ縮める。この部分を2ミリ長くする』。
試作を作っては、色々試してみる。
『ここは少し短い方が使いやすい。ここは少し長い方が安定する』等、試作をいじって改良の繰り返し。
その試作したケースを積み上げて、更に次の試作と繰り返してました。
そんな時です。
その積み上げた試作の所にお茶をこぼしてしまいました。
箱はフニャフニャでバラバラに崩れました。
『この部分は3個目の長さが良いな』とか『この部分は8個目ので決定やな』等あったのですが、全てが分からなくなりました。
その一件で心が折れ、4年間放置する事になります。
全ての試作は箱にまとめて入れて、引き出しにしまいました。
それから4年後。
久しぶりにイジってみようと思い、再び引き出しから取り出しました。
試作の箱に日付を書いていたので、最後に作ったのが分かりました。
同じ寸法で作ってみて、どこを調節したら良いかを更に試作で試す。
それで出来たのですが、1箇所気になる点がありました。
それはデックをしまう時にコツが要ること。
解説書にそのコツ等を書いていたのですが、どうも気になる。
その何日か後に、解決方法を思い付き、早速試作。
思い通りの動きをしてくれました。
解説書を書き換えて、ようやく完成です。
ギミックを作動さし、テーブルに置いておくだけで、ミラーのリフレクション(反射)を利用して見る事が出来ます。
この機構は面白い動きで作動します。
手にした人は、内緒にしておきたいか、手品仲間に見せて回りたいギミックだと思います。
気になる方はここのnoteにも繋がってますが、僕のストアーズを見てみて下さい。
僕のnoteは大体1000文字位で書く予定だったのですが、思いが溢れて1500文字位書いてしまいました。
抑えて書いたつもりなのですが…。
次回はマジックをマニア向けるべきか、一般に向けるべきかと思う所があるので、その辺りを書いてみようかと思います。
お楽しみに(^.^)/