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カチッと「スイッチ」が入る瞬間。

「やったことがないことをやってみよう。
 行ったことがないところに行ってみよう。
 見たことがないものを見てみよう。」

今回の投稿は、
これまで素通りしていたもの、
気に留めてなかったものに
目を向けてみませんか!
という提案です。

私がおススメするのは、
「知の社会還元型の講演会に参加する」です。

知の社会還元型の講演会??
うん?なんだ?

特定の学問を研究している、
いわゆる専門家が登壇する講演会のことです。

研究知の社会還元も専門家の使命。
そのため、探せば数多く開催されています。

博物館などにおいて、
特別展があるときは狙い目。
関連イベントとして高確率で講演会があります。

博物館や美術館の場合、
講演会に合わせて展示品の鑑賞もできます。
聴講後の鑑賞は理解が深まります。
おススメです。

また、講演会はオンラインではなく、
会場参加をおススメします。
会場に到着するまでの高揚感。
会場のライブ感。
そして帰路。余韻に陶然とする。
この感覚を味わえます。
学びの定着度も桁違いです。

講演会は参加料が高いのではないか。
あにはからんや。
リーズナブルです。
無料、500円が大半。

日本の歴史に関する講演会に、
私は頻繁に参加しています。
歴史に関する講演会は需要があるのだろう、
開催が比較的多いと感じています。

歴史研究の名だたる方や著名人も登壇します。
にもかかわらず参加料は、無料、500円。
有り難いことです。

最近聴講したものの中で、
これは!というものを紹介します。

「奈良のシカ」シンポジウムです。

奈良のシカを守る。
1000年先の未来につなぐをテーマに、
奈良のシカを歴史、生態、現状から
深めていくもの。

各専門家の話に目から鱗でしたが、
とりわけ生態系の専門家の研究成果に、
前のめりになりました。

「奈良のシカはなぜ特別なのか」

奈良のシカの起源を明らかにする研究。
紀伊半島のシカ(約300)を対象に遺伝解析。
その結果、1000年以上前に
周辺地域のシカ集団から
孤立していたことがわかったという。

生物の集団が特別になる要件は、
孤立か境界が必要。
孤立や境界がなければ混ざってしまう。
特別にならない。

ここだけは守るという伝統が奈良にはあった。
と同時に、周辺地域で狩猟が続けられた。
人間の保護活動と狩猟の歴史的背景により、
特別な集団になったとのこと。

壮大な時空の流れを想起させる研究に
深く感じ入ってしまいました。

奈良のシカは現在、約1200頭。
奈良出身の私。
これまでから奈良のシカに愛着はありました。
これからも愛をもって接したい。
より一層、思いを強くしました。

ちなみにこのシンポジウムも無料でしたよ🎵

学びの場である知の社会還元型の講演会に、
ピンと来たら参加してみてはどうでしょうか。

学びのスイッチが入りますよ!

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