【雑記】私はまだ四季とともに
時代が変わって、今見ている風景は消えてしまうかもしれない
そんな不安な気持ちになった
私が四季とともに生きていたことさえ
忘れてしまう時がくるかもしれない
それはとてもさみしいから
残しとこうかなと思ったのだ
私は季節に振り回されている
その喜びを残しとこう
春の朝はうれしい気持ちになる
少し前までは朝に目が覚めても暗闇で
世界には私しかいないという気持ちになっていたのに
春は朝日が、世界が、私が目覚めるのを待っていてくれている
ひとりじゃない
世界の懐に飛び込むような気持ちで起きることができる
夏の夜は花火を見る
心が踊るひとときだ
歓声を好きなようにあげる
大声で笑う
それが許されている夜なのだ
秋の夜は月を見る
私に月を教えたのは誰だろうと、ふと不安になる
街灯の明かりを頼りに家へと帰る
私の住む町が、呼吸をしているようで
ずっと昔からこの町は生きているんだなぁと考える
変わっていないのだろうか
時代がたまに分からなくなる
座り込みたくなる
居心地が最高に良いから
冬はお昼時に外を歩く
何月になってもお日様は暖かいのだ
体の表面には冷たい空気が張り付いているのに
目から、鼻から、耳から、口から
体の中にお日様が入ってくる
まるで空気になっているようだ
でも歩くことをやめない
足音だけが私と地球とをつないでくれている
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