読書感想 芥川龍之介 大川の水
子どもの頃から、川とか湖とか沼とかダムとか、水を眺めるのが好きでした。
海も大好きです。
昔は疲れると、図書館に行って「〇〇県の沼」という地元の沼の写真集をずーっと眺めていました。すると周囲の人が「……?」という目でチラチラ見るんですね。
もっと疲れると、近所の川に行って流れ行く水をひたすら眺めていました。するとやっぱり通りかかる人が「……?」という目で見るんですね。たまーに、「死ぬなよ!」と声もかけられました。し、しなないけどさ……。
最近は、YouTubeで素敵な風景を見放題なのが素敵ですね。
芥川龍之介の「大川の水」は、彼が地元に流れる川をいかに愛しているかが書かれています。
ホントに大川の水のことしか書いてないんです。
これを読んだとき、その文章に感銘を受けるとともに、「こんな人間は私だけではないのだな」とちょっぴり安心しました。
この作品は、普通の人が読んだら
「……だから?」っていう感想しか持てない気がするのですが、私はとても好きですね。
きっと、芥川龍之介は瞳を閉じて故郷の風景を思い描いたとき、すぐに大川が浮かびあがったのでしょうね。
穏やかな気持ちになれる心の風景なんだろうな。なんだかとても人間らしいですね。
皆さんは優しい気持ちになれる心の風景はありますか?
もしあったとしたら、それはとても幸せな事かもしれないですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?