アメリカで働くにあたり変えたこと
こんにちは。きなりこです。
先日、アメリカテック企業で契約社員として働いている経緯を書きましたが、今回は、アメリカで働くにあたり、変えたことなどを書いてみます。
先日のnoteはこちら
この内容は、私の経験に基づく見解であり、会社のカルチャーや仕事内容によっては当てはまらないこともたくさんあると思いますので、あくまで参考までに、気軽に読んでいただけたら、嬉しいです。
新しい業務についた時
とりあえず、やり方がわかるところから手をつけ始めてみる
事細かに説明してくれる人はほぼいないので、期待をしない。その分、どう聞けば教えてもらえるかを考える
分からないことがあれば、自分で調べてみた後で、質問する。70%くらい納得できるまで聞き続けてよし
自分の仕事範囲がきっちり決まっているアメリカでは、前任者からの引き継ぎ以外には新しい人へのトレーニング的なことはほぼありません。ここのページ読んでおいてね、このビデオ見ておいてね、という程度です。
そのため、分からないことが出て来た時に、ポイントを押さえて聞く、相手が回答しやすいように聞く、ということを心がけていました。
また、新しく入ってきた人が、どのように学んでいくのかを観察してみました。彼らは、なるべく自分でいろんなことを調べていました。
人に聞くときは、結構納得するまで色々聞くんだな、とも思いました。
そんなカルチャーの中でいいなと思ったのは、できないことや、知らないことに対して「そんなことも知らないの」というようなことを誰も言わないし、そういう態度も見せないことです。また、失敗してもその失敗を責めるのではなく、解決方法を一緒に考えてくれたり、次はこうするといいよ、と教えてくれたりする上司がいたことで失敗からも学ぶことができました。
業務に慣れてきたら・・・日々心がけていたこと
チャットにはなるべく早く返信
日本だったら・・・と考えない
完璧を目指しても完璧なこと自体を褒められることはあまりないというかほぼないので完璧は目指さない
朝は早めに仕事を始めて、ランチ休憩はサクッと済ませる。(1時間丸々取っている人はあまりいない)夕方はサクッと切り上げる
フルリモートであることもそうなのですが、そうでなくても、チャットで聞く=ちょっと急ぎだよ+結構重要だよ、というニュアンスがある気がしていたので、チャット対応は優先順位を上げていました。
また、つい「これが日本だったらもっと細かくやってもらえるのに・・」などと最初の頃は考えてしまいがちでした。でも自分が今はアメリカにいて、それが何の役にも立たないとわかり、そう考えることはだんだんなくなりました。
また、何かを依頼されたときは、まず50%くらいで方向性が合っているかどうかを含めて成果物をみてもらい、自分が思う85%くらいで仕上げていました。まあ、これも仕事の内容によりけりですが、あまり仕事が完璧なことを褒めるというより、協力してくれたことなど、いかにチームに貢献したか、ということの方がアメリカでは褒められポイントのような気がしました。褒められるために仕事をやっているわけではないですが、完璧を目指すのはどちらかというと自己満足の世界に近いのかな、と思います。それはそれでいかに日本の製品やサービスが細かいところまで行き届いているか、に現れているので、私が日本最高!と思う部分ではあるのですが。
時間の使い方に関しては、アメリカに軍配が上がる気がします、というか私には合っていました。
でもこれは、ライフスタイルや文化の違いの表れでもある気がしました。
アメリカは学校の始業も朝早いですし、お店も早くから開いています。その代わり小学校は早ければ14:30には終わり、お店も閉まる時間は従業員が帰る時間、という感じで、終わる時間の30分前くらいからお客さんがいても平気でお店を閉める作業を進めていきます。なので、終わりはきっちり時間通り終わる感じです。
お昼に関しても、日本はランチに美味しいものがたくさんありますよね。時間をかけて楽しみたくなります。アメリカはサンドイッチやサラダ、ブリトーなどを家から詰めて来たりしてサクッと食べてしまう、という感じです。
このような違いから就業スタイルも変わるのかな、と思いました。
これらは完全に私の個人的な視点ですが
他のチームから「これどうなった?」と進捗を聞かれたら、「今日やるからまた進捗連絡します」と言えば良い。たとえ、本当はまだ手すらつけていなかったとしても 笑
アジア系、ヨーロッパ系の人たちで、英語がネイティブでない人たちは比較的日本のやり方の良さをわかってくれるし、そういう対応をされることがままあった。アメリカ独特の文化、英語の言い回しなんだなーと思った。(抽象的すぎて参考にならないですね)
進捗を単に確認したい場合と、やんわりと急かされている場合とがあるが、そんなに気にしなくても大丈夫。ただ、明らかに自分のところでだいぶ停滞させてるな、という自覚がある場合は、ちゃんと謝って早く対応した方が良い。アメリカ人は謝らないというけど、謝る人はちゃんと謝るべきだよなーというところで謝っていました。
一方で私は謝りすぎて、上司から「謝らなくていいよ」と何度も言われました。特に、自分が病気で休む時とか、子供が熱を出して休む時とか、つい謝ってしまうけれど、謝ることが相手に気まずい思いをさせてしまうことも知り、どういう時に謝っているのかを観察して真似してみました。謝っていたのは、会議に遅れてきたり、返信が滞っていたりするときに、"Sorry for joining late" とか、"I am sorry for the delay in my response…"といった感じでした。でも日本人だと、どうしても「お休みしてご迷惑をおかけして申し訳ありません」という気持ちになってしまいますね。ただ、それをそのまま英訳するのは止めて、Thank you for your supportというような言い方に変えて同じ気持ちを表すようにしました。
あとは、やはりアメリカ英語ならではの言い方とかは「この人のメールはいい感じだな」と思う人の言い回しなどを真似するようにしました。
でもやはり私には難しいなと思うことがまだたくさんあります。
雑談で、テレビ番組の話などをされるともうお手上げですし、そもそもオンライン会議で2番目くらいに入ってしまって、How are you?から何話せばいいんだ・・・と固まってしまいます。
一番大きいなと感じた違い
最後に、一番大きくて重要な違いだと思ったことです。
それは、あまり本音を明かさない、ということです。
フレンドリーに感じるアメリカ人同僚たちですが、実はかなり表面的な話しかしません。会社での人間関係に非常に気を遣っているように感じます。
仕事の愚痴など、よっぽど友達のような関係までにならないと、同僚には軽々しくさえ言わないですし、上司の悪口なんてもってのほかです。
日本にいたときは、もうちょっとみんなフランクに感情的な話をしていたように感じました。
もしかすると、私以外の人たちはもうちょっとフランクに話しているかもしれませんが、チーム内でフルリモートで、契約社員で、唯一アメリカ人でない私だから、心を開いてくれてないのかもしれません。
まあ、いくらでもネガティブに想像はできますが、余計なしがらみがなくて、よかったと思うことにします。