JR山口線 / 湯田温泉駅
早起きをし 早起きをしたので
パンを食べた
朝ごはんは クロワッサンで
クロワッサンが美味しかったので
クロワッサンが無くなった。
おかしい、先ほどまで クロワッサンがあった筈だが
これは、シュレディンガーの猫のようであります。
白い袋があれば 食べる前のクロワッサンが入ってる筈だし 袋はある
トースターで リベイクをしたし バターも添えた
木皿があれば
そこに クロワッサンが載ってるはずである......
しかし、無い
え? 消えた? なぜ。
概念、を食べたのだろうか.....。
歯を磨いて 歯を磨いたので
顔を洗い 顔を洗ったので
着替えをし 着替えたので 久々に革製のサンダルを履きました。
空は天気予報じゃ 現地に着いた頃に晴れてるらしいけど
どーしよ やっぱ靴替えにもどるかな
と思いながら
気づいたら駅にいて 駅だったので電車が来て
電車に乗りました。
旅情は 軽率である
また、軽率に出るのが旅であります。
電車に乗り 景色を眺め
本を読んでいたら
よく眠れていたので
電車を乗り換えて
乗り換えた電車で 山口の湯田温泉に来ました。
駅にも、足湯が出来てて
白狐は 相変わらずデカかった。
昔、毛量で頭がデカくなった自分が ここで友人の写真になったなぁ とか
町の各所にある 足湯に 友人と浸かったなぁ〜 て
思いながら
中原中也記念館にお邪魔したり
駅前で うどんを食べたりした
そんな感じで 晴れたなぁ と思いながら
最後に、少し離れた場所にある
中原中也の石碑と
山頭火の石碑を見に行った。
ちんぽこも おそそも 湧いて あふれる湯 山頭火
9月の空は よく晴れていた。
石碑に掘られた 句の情緒、残響により
それは それは よく晴れていた。
わたしは、何を見たんだろう....
約、3時間の旅路の果てに
手に入った この、抜けのよさ 仕方なさ、諦めにも似た清々しさ
なんて事は どーでもよくなるような
呆気なさ
笑ってしまった。
それすら 空に消えた。
帰り道 隈取がよろしい猫が こちらを見て固まっていた。