BlueALSAコンパイル法(追補版)
BlueALSAのコンパイル作成法については前に述べた通りです。
ところが、この方法ではうまくコンパイルできない場合があります。
aptX/aptX-HDのところでエラーが起こります。
その代表が
Debian Bullseye
です。
そもそもこのDebian BullseyeバージョンにはBluez-alsa-utilsは
適応しておらず、インストールできないものなのです。
ところが、音に関してはこの後の新しいバージョンである
Debian Bookworm
よりも"明瞭に"、"明らかに"優れています。
あくまでも機能ではなく音についてです。
どうしてもこのバージョンにbluez-alsa-utilsを入れたいということで
苦労の末やっとコンパイルインストールできるようになりました。
今回はその方法についてBlueALSAコンパイル法の追補版として
作成しました。
どこかの高校の校歌じゃありませんが、
"やればできる"
ということで。
前置きはこれくらいにして
Debian BullseyeならびにこれをベースとしたLinux Distributionへの
BlueALSAコンパイル法について記載します。
ちなみに私がお勧めするDebian Bullseye Distributionは
Sparkylinux 6.7-minimalgui
と
AntiX_23 base
です。本家のDebian Bullseyeは今ひとつでした。
思うにminimalとかbaseなどスモールバージョンがいいようです。
レギュラーバージョンは重たいためでしょうか。
私の愛するXubuntu Coreもスモールバージョンで、
ブラウザさえ付いてません。
まずこちらのページにゆき、
libopenaptxをソースからコンパイルします。実際にはターミナルに
git clone https://github.com/pali/libopenaptx
と入力してソースをダウンロードします。
次にダウンロードしたフォルダーを右クリックしてターミナルを開き、
make
sudo make install
と入力すればlibopenaptxが作成されます。
それが終わったら、
BlueALSAのコンパイルステップの
../configure --disable-hcitop --with-alsaplugindir=/usr/lib/arm-linux-gnueabihf/alsa-lib --enable-aac --enable-aptx --enable-aptx-hd --enable-ldac —enable-cli
のところで、最後に
--with-libopenaptx
を付け加えて
../configure --disable-hcitop --with-alsaplugindir=/usr/lib/arm-linux-gnueabihf/alsa-lib --enable-aac --enable-aptx --enable-aptx-hd --enable-ldac —enable-cli --with-libopenaptx
のようにします。以下は同じで行います。
これで少なくともDebian BullseyeではBlueALSAがaptX/aptX-HDを含めて
ちゃんとコンパイル作成することができました。
2024/3/1
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