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自信のついた1球
ごきげんよう、ぴぃちです。
今回はタイトルの通り、私の推し選手 湯浅京己投手の「自信のついた1球」について語りたいと思います。
突然のピンチからの見事な脱出
湯浅投手への様々なメディアのインタビューの中でよく語られる試合がある。
それは4月6日、甲子園で行われた対DeNA戦だ。
阪神タイガースの今季初勝利の翌日の試合である。
1対1の同点で迎えた延長11回、マウンドに上がった湯浅投手と最初に対戦したのは9番 大田泰示選手。
2-2からの5球目、湯浅投手は152km/hの渾身のストレートを振り下ろした。
ライト方向へ飛んだその打球は当時右翼を守っていた佐藤輝選手が後逸し、記録はスリーベースヒットとなった。 (個人的には未だにエラーじゃないのかと思っているが、記録上ヒットとなった為深くは触れないでおく。) ノーアウト3塁。
突然迎えてしまったピンチに甲子園はザワつく。
この頃はまだ湯浅投手のファンからの信頼は今よりも薄かった為、当時レフトに座っていた私の周りからも「ここ打たれたら終わりやな」の声も聞こえた。
(彼が打たれるわけが無い。)
私はそう信じ、タオルを掲げながらスタンドから見守った。
そして打順はトップに返って、桑原将志選手に回ってきた。
ここを打たれると逆転される展開、湯浅投手が最初に投げたのはワンバウンドのフォーク。
その後の2.3球目はストレート、4.5球目はフォークを投げ、3-2のフルカウントとなった。
私を含めたスタンドのファンが固唾を飲んで見守る中、投げた7球目。
137km/hの落ちるフォークを投げ、桑原選手のバットは空を切った。
「やってしまった」と思わず手に膝をつく桑原選手とマウンドで吼えた湯浅投手。
お互いの意地がぶつかり合った結果だった。
その姿はとてもかっこよかった。
1アウトを取ってからの湯浅投手はもう自信に満ち溢れていた。
続く2番 楠本泰史選手、3番 佐野恵太選手をどちらも一ゴロに仕留め見事無失点で帰ってくることができた。
そして湯浅投手のプロ初ホールドを記録した試合となった。
その後の談話での湯浅投手。
「ピンチの場面でしたが、「やるしかない」という気持ちで1球1球丁寧に投げることができました。相手に合わせることなく、自分の間合いで投げられた事がいい結果につながったと思います。」
結果その日の試合は1-6と敗北してしまったが、湯浅投手への信頼を確かなものにする試合だった。
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のちの自信となった1球
その試合を皮切りに「8回の男」として君臨し、4月12日の対中日戦(バンテリンドーム)から6月19日の対DeNA戦(甲子園)で失点するまで17試合連続無失点記録を叩き出した。
シーズン後のインタビューでも、その試合について語られている。
-自信を深めた1球、試合は。
「DeNA戦です、4月の(6日、甲子園)。大田さんに打たれて輝(佐藤輝)さんが後ろにそらしたところです。それでスリーベースになって(無死三塁)の桑原さんを三振に取ったフォークです。三振がほしいところで狙ってフォークで三振を取れたので、やっぱり自分の中で手応えとかもありました。その後も2人、点をやらずに抑えられたので。次の試合から、その前よりは自信持って投げられてたかなと思います」
春季キャンプから一軍のブルペンで投げ込み続け、環境に慣れた若き右腕はピンチを迎えたとしても持ち味の強気さで抑え、自らそのチャンスをものにした。
そして最終的にはご存知の通り、最優秀中継ぎ投手・新人特別賞を受賞するまでに成長した。
1年前まで一軍での登板がたったの3試合だった男が、だ。
あの日の試合は、確実に湯浅投手を一つ成長させた試合であっただろう。
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この日最優秀中継ぎのタイトルが確定した。
さいごに
ここまでお読みいただきありがとうございます。
そして今年1年「アツアツカメラマン」と自称しておきながら、下手くそな写真ばかりでしたが多くの方に見ていただき感謝しております。
私が撮った写真で少しでも湯浅投手の魅力が伝われば…と思いながら撮った1年でした。
来年もアツアツカメラマン(自称)として、湯浅投手のアツアツなシーンを皆様にお届け出来ればなと思っております。
来年もよろしくお願いいたします。
(アツアツカメラマン、いつかご本人に公認して頂けるように頑張ります。)